ガウディを訪ねて 19-グエル館 20150703

屋上に出るとカサ・ミラやカサ・バトリョでお馴染みの尖塔群のお出迎えである。尖塔は機能としてはそもそも煙突や換気塔であるが、当時は余り関心が払われていなかった屋上空間にこのような造形を持ち込んだのは何故だろう。 この発想は此処が原点であるが、…

ガウディを訪ねて 18-グエル館 20150703

バルセロナも今日で5日目で、午後にはRenfeでローマ人が造った都市タラゴナに向かう。最後のガウディは宿に近いグエル邸(1886〜1890)。 宿に荷物を預け開館までの時間に葉巻型のオフィスビル"トラ・アクバル"と鏡面ガラス天井の"エンカンツ市場"へ。 別邸の…

ガウディを訪ねて17ーカサ・ミラ 20150702

カサ・ミラにも多くの見所があったが、最も印象に残っているのは二つのエントランスに描かれた壁画と天井画である。 賃貸住宅用のアメーバを思わせる鍛鉄製の扉を潜ると弱々しいランプの光に幻想的な世界が浮かび上がる。洞窟にでも迷い込んだか、それとも何…

ガウディを訪ねて16ーカサ・ミラ 20150702

カサ・バトリョ見学の後、モンタネールのモレラ邸のツアーに参加、昼食を済ませて13時予約のカサ・ミラに向かった。実業家ペレ・ミラが同じグラシア通りに完成したバトリョ邸を見てガウディに設計を依頼した高級住宅である。(1906〜1910)ガウディの最後の住…

足元の出会い

広島カープのセリーグ優勝がほぼ確実になるや地元の過熱ぶりがTV報道され、その中でカープ坊やをモチーフにした強烈な赤色のマンホール が目に入った。 広島市のHPを覗くと観光資源の一要素としてか、幾つかのエリアで千羽鶴、もみじ、鯉といった市ゆかりの…

ガウディを訪ねて15-カサ・バトリョ 20150702

カサ・バトリョは当時の都市建築である。日本では一階にあたるgroundfloorは貸店舗、二階にあたるfirstfloorは自邸、そしてsecondfloorから上を住宅として賃貸していた。エントランスを入ると右手に賃貸住宅用のエレベーターと階段がある。さらに奥に進むと…

ガウディを訪ねて14-カサ・バトリョ 20150702

嘗ては、建築に携わっているものは誰もが一度は実物を目の当たりにしてみたいと思っていたガウディの作品も、今やバルセロナ観光の定番コースとなっている。特に市街地部の主要作品は時間別に入館者を制限しており、運が悪ければ外から見上げて次へとなりか…

ガウディを訪ねて13-コロニア・グエル教会20150701

前方のゲイトにむかう。金属板に数カ国語で教会を意味する単語が切り抜かれており、ここにも当然の如く「教会」の文字が並んでいる。正面に廃墟のような佇まいが目に入る。 グエルの依頼で1898年に ガウディは設計に着手した。しかし、後年グエルの病気と資…

ガウディを 訪ねて 12−コロニア・グエル20150701

モンセラットを後にし再びカタルーニア鉄道でバルセロナに引き返す。途中各駅停車に乗り換えコロニア・グエル駅で下車。自動の改札機とチケット販売機 だけの無人駅。前回、時間不足で断念し心残りであったコロニア・グエル教会にやっとめぐり合うことができ…

獣害?

テレビで動物による農作物への被害対策につきレポートしていた。被害額は全国で年間200億円に及ぶとの事。特に猿はどんな物理的対策も効果がなく、最近はIT化対策まで考えられている。南アルプス市では群れの中の一匹を捕まえGPSを取り付けて放し、群れが近…

ガウディを訪ねて 11–モンセラット20150701

ガウディの作品に触れた人は間違いなくあの発想はどこから来たのか知りたくなるであろう。その原点と言われているのが、バルセロナの北西60kmのモンセラット(のこぎり山)である。幼い頃から何度となく通ったそうだ。 、スペイン広場駅でセットチケットを手に…

南蛮朝景紀行

夕方の景色が夕景であるなら、朝のそれは朝景であろうと勝手に思い込み「南蛮朝景紀行」のタイトルで一文を認めた。 夏場の日の出は緯度とサマータイムの関係で7時近い。太陽が高く昇ると日差しが強くなる上に、それでなくても少ない日陰がほとんど無くなる…

南蛮夕景紀行

先日永六輔の追悼番組で「日本夕焼け紀行」をやっていた。永さん自身そして視聴者の方々の夕景に纏わる思いと日本各地の見事な夕景を2時間にわたって綴った番組であった。私は、気軽に現地に赴き日常の生活風景をうんちく深く語りかけてくれる永さんのラジオ…

木の国

熊野古道は紀伊半島の南部の多雨地帯に存在する。その恵みを受け木がよく育ち、「木の国」と呼ばれていたものが「紀の国」「紀伊国」と呼ばれる様になったと言われている。古道は集落や自動車道で分断されたところ以外は頭上を緑で覆われた樹林の中にあり、…

ガウディを訪ねて⑩-グエル公園20150630

最終訪問地であるグエル公園に向かう。二度目の訪問であり前回は入場券無しで入れたが、今回は有料で30分毎に400人の入場制限とのこと。混み具合が分からないので事前にネットでチケットを購入した。 正門の手前の通用門らしきところから入る。門扉は目立た…

ガウディを訪ねて⑨ーカサ・ビセンス20150630

ベリエスグアルドから次の作品カサ・ビセンスへは一部地下鉄を利用する為最寄りの駅に向かう。ところが強い陽射しの中を歩き続けたせいか、はたまたベリエスグアルドで追い出されたせいか、現在地が分からなくなってしまった。やっとバスストップを見つけそ…

大学に出かける

バーミヤン大仏天井壁画の公開最終日の19日に東京芸大美術館に出かけた。 今回の壁画復元は"「もの」や「形」は壊しても、そこに込められた「こころ」は残ります"という、15年前に起こった「文化遺産破壊行為」に対するカウンターメッセージでもあるとの事。…

思うこと

イチローが遂にメジャー安打数記録を達成した。試合後の会見で「ここにゴールを設定したことがないので、実はそんなに大きなことという感じは全くしていないんですけど、それでもチームメートだったり、記録の時はいつもそうですけどファンの方だったりと、…

ガウディを訪ねて⑧ーベリェスグアルド/20150630

ベリェスグアルドを目指して先に進むが、市街地の端部の為道路が入り組んで一時目的地を見失う。ふと見上げた先に名前通りの「見晴らしの良い土地」に発見。 ガウディが個人住宅として設計(1900〜08)したもので、上階には今も居住者がいるとの事。アラゴン王…

ガウディを訪ねて⑦ーサンタ・テレサ学院20150630

ミリャーレス邸の石門の前面道路をさらに東へ進むとジェネラル・ミドレという大通りに出会う。この大通りを道なりに進み右手の大きな公園の終端のガンドウクセ通りを左に入ると左手にサンタ・テレサ学院。直線的で装飾が乏しく、遠目にはガウディの作品とは…

出会い

これまで経験したロングトレイルには色々な出会いがあった。 「お遍路」は "おもてなし"との出会い、「巡礼」は "国境を超えた人"との出会い、そして今回の「参詣」は"地域に根ざした人"との出会いであった。今回各地で出会って親しくお話をお聞きした人を整…

取り敢えずの総括

5月26日(木) 〜新宿 晴7時に新宿到着。到着は従来の西口の路側。バスタ新宿が出来てもまだまだ収容しきれない程の高速バス需要がある。ところでバスの乗り心地は三列シートの為幅が10cmばかり広く、間隔も広いためリクライニングも十分。ひとつ言わせてもら…

歩きのあとは

5月25日(水) 田辺〜湯浅〜和歌山〜 雨後くもり昨日の宿はゲストハウスで客は外国人がほとんどと言う。和室にでっかいドイツ人と同室。これまたデカイ荷物を持っているので聞いてみると日本に3ヶ月滞在予定とのこと。「長ズボンを沢山持ってきた」と言うが、…

とりあえず

5月24日(火) 近露6:15〜滝尻13:00〜田辺 14.3km 晴今日は「中辺路」最後の日。宿の近くに洒落た建物がある。「熊野古道なかへち美術館」で「妹島和世+西沢立衛/SANAA」が最初に手がけた美術館。"アートを通じた交流を生み出す"と言う構想とか。地元出身の画…

繋がる

5月23日(月) 熊野本宮大社6:15〜近露16:10 27.4km 晴昨日の宿「熊野バックパッカーズ」はバックパッカー対象の宿。ほとんど外国人で日本人は珍しいと言う。今夜の宿泊者は私一人で、ベッドでなく畳部屋をゲット。(夜遅く外国人女性が入り二人きりだったが…

いい湯だな

5月22日(日) 小口7:15〜熊野本宮大社13:30 16.5km 晴昨日私の前で予約無しでチェックインしていたフランスの女性。素泊まり5,000円と言われ、"too expensive"。「昨日の宿は3,000円だった」と言って出て行った。こんな山の中で他に泊まるところはない。バス…

愚痴を言いたい年頃です

5月21日(土) 那智山6:10〜小口13:20 14.5km 晴「庄次屋」のSさんが「那智大社」の宮司さんに会ったらいい話が聞けるかもしれないと言う。ある代議士の秘書Mさんは宮司さんと親しいしSさんとも親しい。その旨を宮司さんに話したら……。ややこしい関係であるが…

徒然なるままに

5月20日(金) 新宮市〜熊野那智 21.6km昨日案内してもらったNさんもなんと私と同い年。役所で企画関係の仕事をし、リタイア後その流れとご自分の関心事から歴史に基づいた地域おこし活動を続けられている。お聴きしていると非常に造詣が深く世界にまで話が及…

観光案内はガイドブックで

5月19日(木) 熊野市6:00〜新宮市12:00 33.5km 晴昨日千枚田で地元の人に話しかけた。他の人は写真撮影に入れ込んでおり話しかける者はいない。嬉しかったのかどうか色々と話してくれた。偶然にも「丸山千枚田保存会初代会長」の北さん。藤原氏の一族がこの地…

日本のマチュピチュ?

5月18日(水) 丸山千枚田 10km 晴昨日最期の峠「松本峠」無事下りきり、今回の旅の一区切りがついた思いだ。予想外の峠越えの厳しさには、この「熊野街道」を造った人そしてそこを往来をした人々への複雑な思いが繰り返し訪れる。現代文明に首まで浸かりなが…

石畳の峠越えにしばしの別れ

5月17日(火) 賀田6:10〜熊野市15:40 21.5km 雨後晴昨日の出会いは民宿「まさはる」の親父。これが話好きというかお喋り。食事中目の前で海釣りの講義。釣り人は魚の種類を決め、それ一筋に大きさを競う。他人はもとより自分の過去の記録を1ミリでも伸ばそう…

雨と言えば尾鷲

5月16日(月) 馬越6:00〜賀田14:40 21km 雨昨日も嬉しい二つの出会いがあった。上里の「庄次屋」を訪ねてみろとマップにあったので飛び込みで訪ねた。東京の設計事務所をリタイアし、故郷に帰って地域おこしに関わる色々な事をやっている。妙に話が合う。お…

峠、峠又峠

5月15日(日) 紀伊長島6:00〜馬越16:20 31.5km 晴後曇宿「ゆうがく亭」は木材商が材に拘った築60年の古民家を今の暮しに改築し、特定非営利活用法人が運営する宿泊施設。もっと知りたい方はインターネットでどうぞ。ここでも県会議員で保育園を経営しながら法…

聞き書きあれこれ

5月14日(土) 伊勢柏崎6:50〜紀伊長島13:00 20km 晴今日も早朝の野面積み昨日、寺でそろそろお暇をと腰を上げかけた時、住職がやって来て色々と話しをする。正面の立派なけやきは権太夫屋敷の屋敷林。手前の黒い屋根が屋敷。ご当主は15代山崎権太夫と言い、…

夏も近づく

5月12日(木) 栃原8:00〜滝原16:20 19.0km 快晴夕暮れになると突然気温が下がり思わず身震いをする。スペインでも日が落ちると突然寒さが襲い来てダウンを着込んだ。昼間の暑さがまったく嘘のようだったのを思い出す。最近の生活習慣から朝4時頃になると目が…

時間を気にせず

5月13日(金) 滝原7:50〜伊勢柏崎12:30 12km 晴今日も出発までの時間つぶしの野面積み一年ぶりのロングトレイル、延々と続く舗装道路、油断してストックは背中、そして突然の暑さ等が重なり、身体のあちこちの痛みと倦怠感。昨日は途中薬屋で湿布を調達。お陰…

笑門/千客万来/蘇民将来

5月11日(水) 伊勢市7:05〜栃原13:30 24.5km 曇一時小雨昨日は伊勢市駅近くのゲストハウス風見荘に宿泊。シャワー/トイレ共用で自炊用のキッチンそしてFREE WIFI。個室かベッドを選択。街歩きの後キッチンでブログを書いていると側で調理が始まり、管理人が…

伊勢へ七度、熊野へ三度

5月10日(火) 伊勢市着8:25/伊勢参宮 10km 曇のち雨無事伊勢市到着。座席は幅の狭さが気になったが、最前席しかも隣が空席の為身体を伸ばして眠れた。トイレ休憩はほぼ2時間おき4回と高齢者と女性に優しい配慮であった。田植えも終えた沿道風景…白い光は?さ…

いざ旅立ち

5月9日(月) バスタ新宿23:55発 小雨スペイン/ポルトガルでは歩き以外はほぼバスで移動した。鉄道に比し乗り心地はともかく、便利な上料金が安い。国鉄にはシニア割があるがバスにも一部を除いてシニア割がある。ありがたい事に結構な割引である。うまく最前…

伊勢路を歩く

サンチャゴ巡礼を終え帰国した時にはいつもこれが最後と思う。しかし年末が迫るに連れ放浪虫が蠢き出す。今回も……体力・気力減退の自覚と海外の経験を踏まえて日本の巡礼路・参詣道を歩いてみたいという思いが重なり、念願の熊野古道を歩くこととした。熊野…

もうひとつのYOKOHAMA

昨日大型連休の谷間に横浜本牧の「三溪園」に出かけた。以前BS朝日の番組で見かけいつか行ってみたいと思っていたところ、"新緑の古建築公開"として一部内部が公開されると聞き足を向けた。詳細はインターネットに任せるとして、生糸で財を成した横浜の実業…

伊藤若冲

昨日、雨の中を伊藤若冲展を見るべく上野に出かけた。多くの人が押しかけているとのテレビ報道を見て人出の少ない平日の午後遅く、しかも雨の日をあえて選んだ。ところが美術館の外まで傘の行列。テレビで頻繁に流される伊藤若冲特集のせいか。美術館の行列…

ガウディを訪ねて⑥ーミラーリェス邸の石門/20150630

グエル別邸に別れを告げ広い道路を東に進むと左手にそれらしいものが見えてくる。二匹の蛇が出合頭に大きな口を開けている。嘗ての広大な邸宅地の塀と門であるが、その曲線は同時代に手がけたグエル公園を思わせる。背後には当時の邸宅は既に無く、所謂日本…

ガウディを訪ねて⑤ーフィンカ・グエル(グエル別邸)/20150630

サグラダ・ファミリアをスタートにグエル公園まで、バルセロナ市街北部のガウディ作品を徒歩とメトロで巡る。スペインでは全ての道路に名前がついており、慎重に確認しながら歩けば迷子になるとは思わなかったが、メインの観光ルートではないので念のため地…

サクラサクラ

外は雨、そして今夜は春の嵐で今年のお花見も今宵限りか。先日、嘗ての職場の先輩から絵画展の案内を頂き、雨の合間を縫って国立新美術館へ出かけた。序でにお花見でもと地下鉄最寄駅の東京ミッドタウンに足を向けた。所謂お花見の名所ではないが、適度の桜…

石積み

先日高校時代の同窓会があり、その帰途お花見をということになり皇居東御苑に向かった。最近の冷え込みで開花具合は期待できなかったが、見事に満開に近い一本の大樹に出会った。樹種は染井吉野ではなくうろ覚えの吉野○○である。多くの花見客が群がっていた…

街のエレベーター

ヨーロッパには多くの古い建物が現役で使用されており、エレベーターも古いものがそのまま使われている。利用にあたってはチョット腰の引けるものもあるが、デザイン的には興味深い。建物内ではなく街中のインフラとして自己主張しているエレベーターを幾つ…

ガウディを訪ねて④ーサグラダ・ファミリア贖罪聖堂/20150630

二十数年前にバルセロナを訪れ、ガウディの作品の幾つかは駆け足で見て回った。然し、いつかユックリと時間を掛けてと思っていたが、昨年5日間 思い残すことなくバルセロナを歩き回ってきた。6月30日、市街地北部に点在するガウディの作品を訪れるべく先ずサ…

ガウディを訪ねて③ーエル・カプリッチョ(奇想邸)

20140604修道院で一夜を明かし「北の道」を西に進む。今日の行程の途中には訪問を楽しみにしていたガウディの作品がある。スペイン北部のビスケー湾に面した保養都市コミージャスにあり、実業家の夏用の家として建設されたもので、この地方では見られないイ…

国境ーfrontera(西)/fronteira(葡)/frontiere(仏)

近年シリア問題から毎日のようにヨーロッパの国境が話題となっているが、日本では実体としての国境がないので、残念ながら半分他人事として見聞きしているのが実情だろう。かつてのヨーロッパ旅行には国境越えが付きもので、地上をバスで越境の時には少なか…