山のくまさん

先日NHKの"人名探究バラエティ 日本人のおなまえっ"の動物に因んだ名前をテーマにした番組をチラ見していて、あるコメンテーターが熊の付く名前の由来について話しているのを耳にした。<元々は地名の熊野の由来の一つにあるように辺境を意味する「隈」からき…

immobile

「世界報道写真展」を開催中の東京都写真美術館を訪れた。近年の世情を反映して中東の内乱やテロを題材としたものが多く、中には目を背けたくなるようなシーンも見受けられたがこれが現実である。 同時開催のインドの女性写真家ダヤニータ・シンさんの「イン…

いつも旅のなか

人それぞれであり旅のスタイルも色々である。従って私は他の人が何故旅に出かけ、どんな旅をし、何を見て何を感じているかに大いに興味があり、ドキュメントやエッセイ等旅関連の多くの本が本棚に並んでいる。 今手元には直木賞作家の角田光代さんの「いつも…

スペインの赤

「私はダリの娘」 政治不信のニュースのオンパレードの中で親父ギャグにもってこいのニュースがピカリと光を放っている。 ホンモノのダリの世界を実感すべくバルセロナ滞在中の半日を割いてフィゲレスに出かけた。約2時間の電車旅の後、駅から旧市街地を抜け…

旅は道連れ

フェイスブックが何者かと試しに登録したところ、友達探しになんとスペインやポルトガルで何日間か共に巡礼路を歩いたイタリア人が二人顔を出した。プロフィールには何も触れていないのにどうして私に結びつけたのか不思議である。 巡礼路を歩いていると歩行…

歴史を歩く

最近「チバニアン申請」がニュースになっており、十分に理解できていないが地球の歴史の空白部分を埋める画期的なことらしい。ネアンデルタール人や北京原人が生きていた数十万年前のことであり、人間の歴史と言うより地球の歴史に属するものと思うが、これ…

旅人よどの街で死ぬか

私はここ数年旅を続けている。それも主として国内外を長期にわたり一人で歩き回るものでもので、所謂ロングトレイルである。何を老境に達した今になってあえて辛い旅を始めたのか。いつか自分なりに整理してみようと思っていたところ、最近作家の伊集院静氏…

一本の道

テレビでは連日真夏日の話題が続いている。先週はその真夏日の"一本の道"「塩の道」を歩いていた。身体が萎えていたせいもあり、スペインでの熱い日差しのもとでの巡礼行以上の辛さを感じた。 先日一ヶ月ぶりにBSプレミアムで "一本の道"を視た。一本は翌日…

安曇野点景-2

安曇野市穂高~松本市 18km 晴れ 昨日の宿「ごほーでん」はビジネス民宿と歌っているが、建物は三階建てのでっかい木造の民家風を20年前に建てたものだそうだ。リゾートホテルと言っても通りそう。しかし宿泊客は殆ど建設現場の職人。どうもしっくり来ない。…

安曇野点景

信濃大町~安曇野市穂高 22km 晴れ 大町市は大きな街のためかローカル色のある宿が見つからずありきたりの駅前旅館。宿の人や他の泊まり客とのコミュニケーションもなく早めに寝込む 。 相変わらずの晴れであるが、地形の関係で道路が日陰となり、おまけの背…

やっとペース回復か

白馬~信濃大町 25km 晴れ まずは昨夜の宿の紹介。オーナーは神奈川県のかたで30代で起業しほぼ30年。私の個人的実感として素泊まりの一人旅は歓迎されないようであるが、この宿は一人旅特に安全を気にする女性のそれ大歓迎を謳い文句にしている。建物はペン…

農家ゲストハウス

小谷村瑞穂集落~白馬 11km 晴れ 昨日の宿「梢の雪」は滋賀県から来た30前後の若者と建物のオーナーが共同で経営している。 到着して休んでいると夕食の食材の野草採集の誘いがかかり、宿周辺の草むらへ出かける。その後皆で夕食の仕込みを済まし、温泉に出…

やってしまいました!

塩の道温泉~小谷村中土瑞穂集落 18km? 晴れ 今日も雨飾山を眼前に見据えながら歩を進める。手元に資料がないので、深田久弥が何と表現しているかわからないが、私には毅然とした態度で単座している女性に見える。とにかくその姿が気になる。 今日は標高860m…

SALT TRAIL

塩の道起点~塩の道温泉 15km 晴れ 夜行バスで早朝6時前に直江津駅に到着。熟睡。電車で「塩の道」の出発地糸魚川に向かう。日本海は鈍く光っている。起点の標識は呆気ないほどシンプルである。 昨年暮れの大火の復旧は今だしの観が深い。 しかし新しい?雁…

塩の道トレイル

昨年熊野古道を歩いた時、途中の宿で高齢のご夫婦と同宿した。日本全国を車で出かけ、途中の駅近傍の駐車場に車を置き数日間歩き、元の駐車場に電車で引き返しながら旅を続けているとのこと。夕食の時「今迄で一番良かったところは」と尋ねたところ「塩の道…

ノラやクルや

Inquiring about a Missing Cat Have you not seen a stray cat? Are you not keeping a lost cat? It is a tom-cat,one and half year old, was around 8 to 9 pounds. 中略 If "Nora " returns home safely, 3,000 Yen will be offered to the person who …

いることの幸せ

何かをすることによって幸福感を得ようとする。しかし、幸福感が得られるのは、それだけではないと思うのです。何かをするのではなく、いるだけで幸せを感じられる場合もあるでしょう。「することの幸せ」でなく、「いることの幸せ」です。 「コブのない駱駝…

roho/赤

陽気につられ最近外出の機会が増え、異なった形で美術品に出会う機会を持った。 一つは、東京都美術館の「バベルの塔」展。ブリューゲルの"バベルの塔"を目玉作品とした展示会であったが、意外にも大きさは約60×75cmと小さい作品であった。しかしその中に緻…

マイルストーン

旅行することの意義は、一人一人の人間が、そういった「他人の目」から全く自由な立場で、離れた土地の現場に直接ふれ、自らの五感で、そこからおのがじしの「一次情報」を採取する点にある。また現地の人びとと直接交流することにある。頭でわかることと、…

紫雲木

今年の桜は花散らしの雨にも負けず、今だに我々を楽しませてくれている。今朝も石神井川沿いの我がウオーキングコースを頭上の花々や川面の花筏を見やりながら歩いた。 桜と言えば南米原産のキリモドキ属ノウゼンカズラ科のジャカランダ(紫雲木)は南半球の桜…

シエスタ それは自然の要求

暑い! 壮烈にアツイ!シエラ・ネバダ山脈にはまだ雪はあるものの。 それは暑いというよりも、むしろ熱いのであって、アチチの方の熱さである。直射日光の下では約四〇度近く、日蔭では二七度ほどである。 しかしそれも大体午後四時から八時頃までであって、…

国境/Border/frontera nacional

久しぶりに堀田善衛の著書を読んでいる。「スペイン430日 オリーブの樹の蔭に」と題する1977年〜1978年の約1年3カ月のスペイン滞在中の日記である。時は、フランコ将軍死去に伴い民主化への移行の時期である。しかし通貨がペセタからユーロに変わった以外は…

手本は二宮金次郎

私の知る金次郎は薪を背負い本を読みながら歩いていた。ところが最近の金次郎は腰を下ろして本を読んだり、本は脇に抱えて歩いているそうだ。オリジナルの姿は"歩きスマホ"を誘発するとの教育的配慮?からとも言われている。このでんで言えば今後は卒業式で"…

mugan/国境

「視えない共和国」(沢木耕太郎ノンフィクションIV「オン・ザ・ボーダー)を読んでいて、最近頻出している国境問題について思いを致した。我が国では国境は全て海の上にあるため、辺境の地に出かけてヴァーチャルな国境を思い浮かべることにより確認する事に…

宇宙大の思考

南方熊楠の生誕150周年を記念して行われた「宇宙大の熊楠」と題したシンポジュウムに出かけた。南方熊楠賞を受賞された明治大学野生の科学研究所所長の「地上の自然」及び占星術研究家の「熊楠の星をめぐって」の基調講演の後パネルディスカッション。事前に…

花の命はみじかくて

かつて江戸・東京の染色産業の中心であった落合・中井地域で先月末「染の小道」と題するイベントがもようされた。中井駅周辺の店舗の入口には様々なデザインの暖簾が掲げられ、裏道には"和"に関連する小物を扱う出店が並ぶ。産業を支えた妙正寺川には反物が…

君の名は

先日発表されたサラリーマン川柳100選で「 久しぶり! 聞くに聞けない 君の名は」が目にとまった。ご存知、大ヒットのアニメと高齢化社会を絡ませた他人事とは思えない句である。高齢者にとっては"君の名は"には別の思いもあるが、当時の面影も無い有楽町は…

木漏れ日

最近「グレートトラバース」を初めとして、"歩き"のTV番組が目白押しであるが、私が一番楽しみにしているのはBSプレミアムの「一本の道」である。アナウンサーが地元のウオーカーとペアでヨーロッパの歴史ある"トレイル"を数日かけて歩き、自然、風景、歴史…

私の「グラスのきらめき」

スペインにはどんな小さな町や村にもマヨール広場(大広場?)がある。 ある時マドリード南西郊外のチンチョンを訪れた。円形のマヨール広場を底にしたすり鉢状の村で、10分も歩かないうちに村外れに出てしまう。広場は村人達の生活の中心であり、日常は駐車場…

旅を語る

多くの旅の本を読んできたが、特に自分の旅を独自の視点で物語ってくれる作家が好きである。ん ノンフィクション作家"沢木耕太郎"の「深夜特急」は私の一人旅に油を注いだが、今でも何度も読み返している。ドイツ文学者でエッセイストの"池内紀"は国内外のま…