2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

国境/Border/frontera nacional

久しぶりに堀田善衛の著書を読んでいる。「スペイン430日 オリーブの樹の蔭に」と題する1977年〜1978年の約1年3カ月のスペイン滞在中の日記である。時は、フランコ将軍死去に伴い民主化への移行の時期である。しかし通貨がペセタからユーロに変わった以外は…

手本は二宮金次郎

私の知る金次郎は薪を背負い本を読みながら歩いていた。ところが最近の金次郎は腰を下ろして本を読んだり、本は脇に抱えて歩いているそうだ。オリジナルの姿は"歩きスマホ"を誘発するとの教育的配慮?からとも言われている。このでんで言えば今後は卒業式で"…

mugan/国境

「視えない共和国」(沢木耕太郎ノンフィクションIV「オン・ザ・ボーダー)を読んでいて、最近頻出している国境問題について思いを致した。我が国では国境は全て海の上にあるため、辺境の地に出かけてヴァーチャルな国境を思い浮かべることにより確認する事に…

宇宙大の思考

南方熊楠の生誕150周年を記念して行われた「宇宙大の熊楠」と題したシンポジュウムに出かけた。南方熊楠賞を受賞された明治大学野生の科学研究所所長の「地上の自然」及び占星術研究家の「熊楠の星をめぐって」の基調講演の後パネルディスカッション。事前に…

花の命はみじかくて

かつて江戸・東京の染色産業の中心であった落合・中井地域で先月末「染の小道」と題するイベントがもようされた。中井駅周辺の店舗の入口には様々なデザインの暖簾が掲げられ、裏道には"和"に関連する小物を扱う出店が並ぶ。産業を支えた妙正寺川には反物が…