2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

河崎は、伊勢のまちを支えた「台所」

河崎は、勢田川の水運を活用して伊勢神宮門前町山田・宇治への物資の荷揚げ・問屋・陸送の仲介で16世紀から川の港として栄え、「おかげまいり」の参宮客に物資を供給する「伊勢の台所」として全国に知られた商人町であった。戦後、陸上への輸送手段の転換に…

伊勢市から東京へ

夜行バスで無事バスタ新宿に到着。疲れのせいかトイレ休憩時以外は全くの熟睡。 昨日伊勢市に到着後前回食べ損ねた伊勢うどんを食すべく店を探す。店の人に地元で評判の店を聞くと、親切にも連れて行ってくれた。店の名は「長兵衛」と言って参道から路地に入…

紀伊長島から伊勢市へ

いよいよ最期の歩きで、嘗ての紀伊と伊勢の国境であった「荷坂峠」(242m)を越える。紀伊の殿様の意向はここまで及んでいた。熊野街道本道は「ツヅラト峠」(357m)越えであったが、江戸初期に殿様の領地視察の為なのか、峠越えの楽な荷坂峠が開削され本道と…

上里から紀伊長島へ

始神峠登り口まで小一時間柴田さんとお喋りしながら歩く。あれも空き家、これも空き家。店もどんどん閉まる。しかし何故か理髪店は減らないそうだ。小学生も激減。いい話はない。若者は都会が良いのではない。古里には仕事がない。コネがきく公務員や辛い土…

尾鷲から上里へ

昨日は「庄次屋」の柴田さんに再開すべく上里に到着したが、又々早く寝込んでしまったので以下昨日分を記す。 雨の中のお出迎え 久し振りの雨だが昨日でなくてよかった。今日の馬越峠越えは22の行程で昨日の八鬼山 越え63の1/3。濡れた石畳はつるつるでスケ…

賀田から尾鷲へ

昨日も眠気に勝てず、13日分を夜が開けて書き始めた。 宿は小さな港の釣り客相手の民宿。前回雨に見舞われ行程が遅れ、近所の店で紹介してもらい急遽宿泊した。食事と主人のキャラクターが気に入り、今回もお世話になった。 そこで夕食のメニューであるが 前…

熊野市から賀田へ

昨日は宿への到着が遅く、夕食に時間をかけた結果睡魔に襲われ、昨日分を今日の朝に書いています。 昨日は本宮大社からバスと電車で熊野市にやって来た。新宮の乗り換え時間は一分。走って駅に駆け込んだが途中で財布を落としたのに気付き、取りに引き返す。…

果無集落を通って本宮大社へ

熊野古道「小辺路」は麓集落から1,000m強の峠を越えると言うパターンを繰り返して進む。 高野山/\大股/\三浦口/\十津川温泉/\本宮大社 おまけに谷筋が急峻で、尾根筋に取り付くまでと尾根筋からの下りは足元の悪さも加わって難儀をする。 今日は観光客…

三浦峠を越えて十津川温泉

朝食にはお母さんが実家から調達した新鮮で大きな卵。何よりの御馳走であった。お弁当はでっかいめはりずしに手書きの手紙。素朴であるが行き届いたおもてなし。その気になったら是非訪れてほしい。「農家民宿政所」 今日は標高400mから1,080mの三浦峠を越え…

日本二百名山伯母子岳

8日の記事です。 今日の宿は築300年の農家民宿。立派な薬医門を抜けると質素な外観の民家。屋内も特別な装飾はないがガッチリした柱梁が歴史を感じさせる。ここで77才の母とその息子夫婦が二間に客を泊めている。二組六人までであり、テレビで紹介されたこと…

女人道から小辺路へ

天気予報通り昼前から雨。今夜の宿は参詣道を外れている上、ドコモ以外は通話不可の為、バス停脇の公衆電話で迎えを依頼する。この電話、観音開きの箱に入っておりダイアルはジーコジーコ。宿について濡れた衣服を着替え洗濯を済ませ、近くの温泉に出かける…

真田丸から空海へ

夜行バスで大阪難波到着。三列座席のフルリクライニングで熟睡できた。スペインでは巡礼の後はもっぱら長距離バスを利用してあちこち移動していたので苦にならない。あちらでは夜行バスでも普通の観光バス仕様で、おまけにランドアバウトでしばしばツイスト…

Legacy/Heritage/遺産

最近のオリンピックレガシー論議にはうんざりである。まるでレガシーと言う遺産を後世に残すことがオリンピックの目的でもあるかとの錯覚を起こす。オリンピック憲章に "To promote a positive legacy from the Olimpic Games to the host cities and countr…