記憶のかけらー歌う人
ラテンの地を歩くとあちこちで歌う人や踊る人に出会う。
Burgosブルゴスの先の小さな集落のサンタ・クララ修道院のアルベルゲでベッドを確保した。女性の修道院ということと共に、夕食前にシスターによるミニライブがあると言うことでこの宿を選んだ。シスターの歌に続いて宿泊者がお国の歌を披露した。私は旅行中の日本人夫婦と共に「さくら」を歌った。独唱を避けられたのは幸いであった。
2012年9月14日 染み渡る歌声 スペイン/Carrionn de los Condes 「フランス人の道」
宿のホスピタレーロの案内でアルファマ街区のカーザ・デ・ファドに出かけた。入り口の前に立つ目つきの鋭い男が目に入った。用心棒かなと思いながらすれ違った。男女の歌手が次々と歌を披露する。そして、先ほど気になった男が歌い始めた。なんと歌手だったのだ。ファド=アマリア・ロドリゲス=女性歌手と思い込んでいた私は、この男の生の歌を聞いた途端ファド=男性歌手となった。
2013年6月10日 ファドは演歌 ポルトガル/Lisboa after 「ポルトガルの道」
「フランスの最も美しい村」Montreal du Gersの教会で数人の男女が指揮者のもと聖歌を歌っていた。数日間の巡礼をしながら聖堂内で聖歌を奉納しているとの事であった。フランス版四国遍路を思わせる。そしてその日の宿泊地Eauzeに到着し教会の聖堂に入ると、そこでは朝に出会ったグループが聖歌斉唱の最中であった。
2018年6月1日 正統派巡礼に出会った フランス/Eauze 「ル・ピュイの道」
日本で街歩きをしていても歌を楽しんでいる人に出会うことは少ない。日本ではないがスペインの北海のビスケイ湾に面した港町でスペイン人のグループに混じって歌う日本人を紹介する。
2014年5月31日 いったい誰 スペイン/Laredo 「北の道」