記憶のかけらーGato Gato Chat 猫

私はネコ派である。家では家族の一員としての二匹の猫と生活を共にしている。巡礼路上でも多くの猫に出会った。

 

レオンの街をぶらついていた時、家の前で猫と共に休んでいる人を見かけた。”Hola”と声をかけ猫とその人を順に指さすと首を上下に振った。その人の飼い猫らしい。私は日本語と少しの英語しか話せないし、彼は多分スペイン語しか話せないと思った。英語と身振りで話しかけると、彼はスペイン語で話しかけてくる。聞き覚えのスペイン語の単語を頼りに話していると、なんとなく会話が成り立ったようだ。猫のおかげで地元の人と話ができた。

2012年9月17日 Mi gato スペイン/Leon 「フランス人の道」

 

ポルトガルの南端の街ラーゴスで街中をぶらつく。建物の壁面に猫の写真の入った二枚の張り紙を見かけた。いなくなった飼い猫を探している。スペイン語のものと共に英語のものが掲示されている。この街では猫もインターナショナルなコミュニティのなかで生活しているのかと、つまらないことを考えながら見つめていた。

2013年6月9日 バーニーちゃんを探してます  ポルトガル/Lagos after「ポルトガルの道」

 

長旅が普通なので経済的理由もあり、公営の巡礼宿や家族経営の宿に宿泊することが多い。そんな宿では宿泊者だけでなく、猫たちも自由気ままに生活をしている。指定されたベッドにゆくと既に先客がいて、「ここは俺の寝床だ」と睨み返される。

2018年5月21日 ここは私の寝床 フランス/Burengues  「ル・ピュイの道」

 

我が家の猫である。上の猫は既に亡くなっている。

2019年6月5日 我が家の一員 日本/東京