2018-01-01から1年間の記事一覧

第七便 5月11日(金) 晴

Nous Saugues →Chanaleilles 14km 今日又腰痛が出たらチョットえらい事になり、抜本的な対策が必要。距離が短いことにはかない望みを掛け出発。私事ですが今日は私の77歳誕生日。よくも此処まで大事無く過ごしてきたと思いながらも、腰痛の解消を最後の神頼…

第六便 5月10日(木) 早朝小雨後曇

St Privat d'Allier →Saugues 18km 昨夜は腰痛もあり宿の夕食を食べた。15€なのでまあまあのものが出ると思ったが、水/トマト ,きゅうり,コーンがのったご飯/豆のようなものをカレー味に煮たものにソーセージ一本。どう見ても半額でも高い。スペインでは12€…

第九便 5月13日(日)雪

Aumont Aubrac →Nasbinals 27 km 昨日一緒に歩いたフランス人の女性が今晩雪が降ると言った。まさか5月にと疑った。今朝目を覚ますと外は雪景色。 結局8時間弱雪の中を歩いた。寒さはあまり感じなかったが、足元が水路と化し歩きにくいことこの上ない。手も…

第三便 5月7日(火)

パリからリヨンへ リヨンに向かうパリリヨン駅で8号車はと駅員に尋ねたら反対側の最前列と言う。行って見ると1号車。引き返して駅員に伝えるとすぐ横の8号車を指差し素直に謝った。TGVを途中下車しバスで40分のAutun にロマネスクの聖堂を訪ねる。うっかり駅…

第四便 5月8日(水)

今日と明日は国鉄スト。明日の巡礼出発地に向かうべく午後駅に向かう。乗車券を入手済みなので大丈夫と思っていたが、念のためダイヤを覗くと無い。そこでスト中のダイヤは前日17時に発表される事を思い出した。さあ大変。駅の案内所で確認したところ、今日…

第五便 5月9日(木)

Le Puy en Valay - St Privat d'Allier 24km 晴/小雨 7時より大聖堂でミサ。その後巡礼参加者が集まり牧師のお話。突然ジャポネの言葉が耳に入った。巡礼参加者の紹介らしい。手を上げると皆の視線が集まる。私一人だったので若干オンリーワンの喜びを感じた…

巡礼第二便

2018/5/6(日) 晴 午後2時、丸1日遅れで無事 CDG空港に到着。先ずは巡礼出発地のLe Puy en Valayまでつつがなく到着する為にTGVチケットを確保する為TGV の切符売り場に向かう。二日のうち一日がスロの日である。 何だかんだあり一部列車変更があったが、足は…

巡礼第一便

今日5日、仁川空港での乗り継ぎ時間を使って我がフランス巡礼第一便をアップする。と行きたいところであったが、心配していた問題発生。昨日家を出る5時間前突然HISからの電話。ご丁寧にも「気をつけて行ってらっしゃい」かと思いきや、なんと航空会社のスト…

愚者の歩み-3

「le puy の道」巡礼の出発まで一週間と迫った。フランス語辞書と首っ引きで悪戦苦闘の末、1日の歩行距離(20-30km)と宿泊施設(Gite等)の立地を睨みながらスケジュールを決めた。 5月5日にパリ到着の後、出発地のLe Puy en Valay(Lyon の西)に向う。途中どう…

フランス交通事情

BSの国際ニュースでフランスの空港建設反対の国鉄ストを報じていた。関係がよく分からない。現在 5月からフランスに出かけるべく準備中である。歩きの間は鉄道は関係ないが、その前後約一週間鉄道を利用して、この機にロマネスクやゴシックの建築(教会/大聖…

スペインの裏側を読む

翻訳家でエッセイストの青山南の「60歳からの外国語修行 メキシコに学ぶ」(岩波新書)に三冊の本が紹介されていた。かつて、スペインがポルトガルと共に世界を二分した大航海時代の話である。世界史の授業では華やかな面が強調され、その裏で中南米で起こって…

想定外

先日地下鉄の駅で次の便が各停でない為、目的の駅に停車するかとアナウンスに耳を傾けた。ところが、鉄道員独特の語尾不明瞭の案内が周辺の騒音で聞き取れない。近くにいた駅員に確認したついでに高齢者独特のクレームを付け加えておいた。 ヨーロッパを旅し…

春が来た

冷たい雨の後に暖かい日差しが戻ってきた。そして一気に桜が開花し今や満開。川沿いの桜を愛でながらの早朝ウオーキングの日々を送っている。 療養生活後の一時期、練馬区に居住していたとの縁で石神井公園のふるさと文化館で"生誕90年記念藤沢周平展」が開…

愚者の歩み-2

背後の道を確認すべくサンチャゴ巡礼路の全体図を探した。現地で手に入れたクルデンシャル(巡礼手帳)にそれを見つけた。今までは自分の歩く道に意識が集中していたため、ほぼヨーロッパ全域を網羅する広大なネットワークに意識がいかなかった。自分が歩いて…

愚者の歩み

賢者は原点をしっかり見つめている。富士山をのぼるのに、海抜零から足でしっかり登る。 今の世間では富士登山をするのに、五合目までは車で行くものが多く、五合目から始まって頂上へ歩くことを富士山制覇と云っているらしいが、3776メートルの富士山の、五…

同行二人/OLYMPUS PEN-2

そこでコンパクトデジタルカメラ、所謂デジカメに目を移した。求めた条件をほぼ備えている。しかも低価格である。作品を創る訳ではなく自分が感じたものが捉えられていればいいと思っており、デジタル一眼に比して仕様は劣るもののそれは大きな問題では無い…

同行二人/OLYMUPUS PEN

現在絶えず私に同行しているカメラはOLIMPUS PEN Lite E-PL2である。このシリーズはすでにPL9となり今や骨董の域に達している?出会いは2011年である。 膝の故障で3年間のリハビリを経て、完治ではないがどこまで回復したか試してみたいと思い、兼ねてから歩…

déjà vu

"デジャビュ"とは大辞林によると「一度も経験したことのないことが、いつかどこかですでに経験したことであるかのように感じられること。既視感。」とある。ところが私は「何かを見た時、その風景はいつかどこかで見たことがあると思い起こす。」とばかり思…

日本の雪

先週雪かきについて触れたが、その"雪かき"に関する文章に出会った。 この国の五穀豊穣を神に感謝する祭事を、誰も見ていないところで、何人かの人たちが粛々と、骨身を削るようにして行っている。 「それがどうした」と思う人もいるだろうけれど、私はこう…

スペインの雪

北陸では大雪で大変な事になっている。こちらの大雪?は路上からほぼ消えて、ウオーキングも快適な足運びに戻った。ウオーキングにとって暑さ寒さや雨は日常であるが、台風や大雪は非日常となる。雪の場合当日よりその後が大変である。歩行で踏み荒らされた…

100年早かった智の人

一昨年伊勢神宮を後にし「伊勢路」「中辺路」和歌山県の田辺市の滝尻王子まで歩き、バスでJR紀伊田辺に出た。田辺市は平成の大合併で市域はほぼ紀伊半島を横断する形で、40km強の「中辺路」がすっぽり入っている。はたして地域の一体性は保たれているのか疑…

光と影

ヘミングウェイ研究の第一人者と言われる今村楯夫著の「スペイン紀行 ヘミングウェイとともに内戦の跡を辿る」に出会った。ヘミングウェイはスペイン内戦中、報道記者として現地から記事を送り、終息後に最高傑作と言われている「誰がために鐘が鳴る」を表し…

一期一会 <はやしさん>

「ベストエッセイ 2017」(光村図書)で「書く技法二つの仮名生む」と題した馬場基さん(奈良文化財研究所主任研究員)のエッセイに出会った。目的を同じくする表音文字に2種類もあるのは何故かと言う疑問に対する私論を述べている。「日本の小学生は、ひらがな…

一期一会 <Un perro>

今年は戌年ということで、巡礼中に出会った"イヌ"を探してみました。スペインでは、"ネコ"は地域猫としてしばしば路上で出会ったが、犬に触れ合ったと言う実感はない。犬は愛玩動物としてではなく、番犬として大型犬を飼っている。郊外を歩いている時、突然…

ご挨拶

無事新しい年を迎えることができました。サンチャゴ巡礼「銀の道」のレポートをきっかけに始めたブログが、いつの間にか今回で228回となりました。あきもしないでお付き合いいただき有難うございます。 という事で 先ほどウオーキングの途中で恒例の"初日の…