愚者の歩み-3

「le puy の道」巡礼の出発まで一週間と迫った。フランス語辞書と首っ引きで悪戦苦闘の末、1日の歩行距離(20-30km)と宿泊施設(Gite等)の立地を睨みながらスケジュールを決めた。

5月5日にパリ到着の後、出発地のLe Puy en Valay(Lyon の西)に向う。途中どうしても訪れたいロマネスク教会に立ち寄り歩行開始は9日。最初は600〜1,300mの山岳地を登り下りし、中盤は200〜600mの高地歩き、そして終盤は100〜200mの平地を歩く。6月8日Saint Jean Pied de Port到着。32日約750kmの歩行である。その先Santiago de Compostelaまではすでに歩いており、ここからパリに戻ってご褒美のゴシック大聖堂巡りを楽しむ。そして6月13日にパリを発ち翌日成田に降り立つ。

出発にあたって気になることが幾つかある。一つは大韓航空を利用する為北朝鮮情勢の帰趨である。今のところ心配は杞憂の方向に向かっている。二つ目はフランスの国鉄ストライキ。主目的の巡礼は関係ないが、その前後の鉄道の利用で影響の心配がある。三つ目は宿の確保である。最近巡礼者が増える一方で、宿の閉鎖が伝えられる。四つ目は、言葉の問題。フランス語以外の言語があまり通じないと聞く。ガイドブックでも英語が通じる宿は限られている。最後に、今月に入ってここ数年ひいたことのない風邪をひき、未だに完治していない事である。

 

先日、テレビで下重暁子さんの「極上の孤独」が紹介されていた。まだ読んではいないが、私の巡礼行はどうも「極上の孤独」であるらしい。

 

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ガイドブック「MaimMaimDodo」