フランスで美しい 村ーLauzerte
19日目、5月26日の宿泊地は標高200m弱の山上の要塞都市Lauzerteロゼルト。12Cに開かれた村で人口は約1,500人。吉村氏によると「活況を呈した巡礼街道沿いの村はフォアグラや果物の名産地」とある。
坂道をの登りきりまずは中心部の広場に入る。
広場を眺め回すとその一隅の床がめくれ上がっている。
近付いてよく見ると新しく作り込まれたストイートファニチャーである。この村には何かが有りそうな予感がする。例によって宿に荷を置き集落内をぶらつく。まず関心を引かれたのは窓枠と窓扉の塗装である。各住戸毎に異なった色を使っているが、バラバラ感はなく見ていて心地よい。
住戸の入口傍の花を咲かせた樹木も単調なファサードに彩りを添えている。
一部地区ではイタリアルネサンス調のデザインが取り入れられ本格的な修復中であった。予期せぬものに出会った感があったが、どのような経緯でその家並みが出来たのかは確認できなかった。
高台の周囲は農地や緑地に囲まれ、路地の合間に垣間見える。
そして、あちこちの民家には職人が住み込み作品の制作に余念がない。
一部にギャラリーを設け作品を展示している。
更には店の看板や壁面装飾等、村じゅうにその活動が展開されている。
この村では景観のみでなく村人の生活にも触れることができた。
翌日、山を下り振り返ると村の全景が見て取れた。私はグルメにあまり関心を示さないが、この村は私の期待に応えてくれた。