一本の道

テレビでは連日真夏日の話題が続いている。先週はその真夏日の"一本の道"「塩の道」を歩いていた。身体が萎えていたせいもあり、スペインでの熱い日差しのもとでの巡礼行以上の辛さを感じた。

先日一ヶ月ぶりにBSプレミアムで "一本の道"を視た。一本は翌日に誕生日を迎えるあの桑子アナが歩く「"天空の城"古代ローマの道をゆく〜イタリア中部〜」の特別再放送。紀元前のエトルリアに始まりローマ帝国により整備されたフィレンツェからローマの間の道で、途中の湖の魚を運んだことから「魚の道」とも呼ばれている。その翌日には「スペイン"魚とワインの道"を歩く〜バスク地方〜」の再放送。スペイン北部の内陸部からカンタブリア海まで峠を越えながら歩く。緑も多く日本の道に似ている。途中ピカソの絵によって有名になったゲルニカを通過する。「北の道」を歩いた時私はこの道を横切っていたのだ。双方の道とも嘗ての地域住民の生活ににとって重要な流通経路であった。

「塩の道」は北前船で瀬戸内海の竹原等から運んだ塩や日本海の魚を糸魚川に運び歩荷という運搬人や牛馬で松本まで運んだ。前半には860mの大網峠を始め幾つかの峠越えがある。山道では牛を使ったそうだ。牛は偶蹄類で坂道を踏みしめることができるからだと囲炉裏端で教えられた。松本からの帰りには何を運んだか聞きそびれた。

あれやこれやと想いを馳せていると、又アル中が再発しそうである。

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大町市「塩の道ちょうじや」  2017/05/22