旅は道連れ

フェイスブックが何者かと試しに登録したところ、友達探しになんとスペインやポルトガルで何日間か共に巡礼路を歩いたイタリア人が二人顔を出した。プロフィールには何も触れていないのにどうして私に結びつけたのか不思議である。

巡礼路を歩いていると歩行ペースや宿舎のピッチで日々に出会う人がほぼ決まってくる。世界各国から集まっているので、"オラー"と声をかけ合い万国共通語と目される拙い英語で話しかける。そのうち何かを切っ掛けに一緒に行動をする密度が高まる人ができてくる。切っ掛けはやはり歩行のペースと言葉が通じ合うかどうかは別としてコミュニケーションのフィット感である。私の道連れは「フランス人の道」ではスペイン人グループ(+イタリア人、ブラジル人)、「ポルトガルの道」はイタリア人の二人連れとフランス人、「北の道」ではイタリア人の二人連れ、そして「銀の道」ではイタリア人の一人旅。なぜかイタリア人である。考えるにイタリア人は女性に限らず男性に対しても気軽に声をかけてくるし、他人の面倒を見るのがとにかく好きである。さらに何かにつけ自分達が一番と思っているから、そのスタンスに合わせていれば"一期一会"のパートナーとしては最高である。そしてもう一つ付け加えると、万国共通の話題が大好きである。通訳で作家の米原万里さんも著書の「ガセネッタ&シモネッタ」の中で言っている。

 

通訳者に下 ネタ好きが多いのは、理解できる。これほどいかなる言語、文化をも楽々と飛び越えて万人に通じる概念はないからだ。いまはやりのグローバリズムに最も合致するのが下ネタ。 

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「北の道」の道連れで愛すべき"Filippo"   2014/06/15