まちなかのギャラリー
昨年まで国内外のロングトレイルを楽しんでいたが、今年に入って若干トーンダウンして専ら日帰りのまち歩きにシフトチェンジしている。久し振りにゆっくりとまちを眺めていると、来年のオリンピックに向けて猛スピードで変身しているのには驚きと戸惑いを覚える。土地の高度利用を促がす法改正による超高層ビルの乱立?、特に超高層マンション群には疑問さえ感じる。
ところで、まち歩きの楽しみの一つは街並みを眺める 事である。街並みは主として建物のファサードで構成されている。しかし、最近の建物はデザイン的には優れているが自己主張が強すぎて、街並み構成への配慮が感じられないものが多い。
ある日、向かいの建物が写り込んだ建物が目に入った。最近の建物の外壁には全面ガラス張りが多く、超高層の建物がスッポリと収まり、大きなキャンバスに描かれた絵画を思わせた。美術的かどうかは別として面白いと感じた。この様な目で街並みを眺めれば、まち歩きはまちなかのギャラリー巡りへと様変わりする。
最近興味を引いた作品を紹介する。
丸の内のKITTEに描かれた丸ビルと新丸ビル
丸の内東京ビルに描かれた八重洲側のビル
赤坂サカス横のザ・ヘクサゴンに描かれた青空
東京ミッドタウンの地下通路を歩いているとガラス張りの大きな天窓が目に入った。思い切り頭を逸らして見上げると、そこにも一幅の絵画が描かれていた。
リスボンでは地下鉄各駅のホーム壁面にアズレージョの絵画が描かれており、全体がギャラリーとなっていた。ひと騒動のあった大阪の地下鉄にも訪れてみたい。
動物園最寄駅ジャルディン・ズロジコのアズレージョ