TOP〜東京都庭園美術館〜江戸東京博物館 ー1

寒波襲来ですっかり出不精になっていたが、久しぶりにミュージアム巡りに出かけた。最初に訪れたのは東京都写真美術館。 今回の改装を機に愛称をTOP としている。何かのトップを目指そうとしているのか。

「東京•TOKYO」と題して六人の新進作家の作品を取り上げている。佐藤信太郎氏の<東京l天空樹>は、東京スカイツリーを介してタワーを取り巻く11の街並みを8年にわたり撮影しているが、"ツリー"をあくまでも都市を見る為の装置として位置付けているのが興味深かった。絶えずスクラップ?•アンド•ビルドを繰り返す東京、数年後にはどの様な姿を見せてくれるのだろうか。

もう一つの企画は「TOPコレクション東京TOKYO」は当館の収蔵作品の中から多層的な都市「東京」を視点に戦後の作品を紹介している。はっきりと東京と認識できるものが写っていなくても、私の様な昭和時代末に上京した者にとっても「東京」を実感させてくれる。私もカメラを弄んでいるが、流石プロフェッショナルは違うと改めて実感させられる。

お約束通り館内撮影禁止であるが、一部はOK。

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林なつみさんの作品ですが、あなたはどの様な「東京」を感じましたか。シルバーデイと言うことで、作品と言われる写真には縁の無さそうな高齢者が多く来館していた。

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おとうさんは写真を見ながら何を感じているのだろうか。

 

徒歩で次のミュージアムに向かう。高層化が進む中に残された住宅街の一本道を進む。道路脇に"Maple Lane 子どものいる生活"と描かれたボードを見かけた。

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更に進むと道路の片側20〜30mに渡って擁壁工事の現場を通りかかった。作業員とほぼ同人数の5〜6人の警備員が横に並んで歩行者を誘導していたのを見て若干の違和感を感じた。

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先ほどのボードを思い出し、いつもの意地悪な勘ぐりが頭をかすめた。

昼時目黒に来るといつも立ち寄るうどん屋がある。東京では珍しく?薄味の澄んだ出汁とコシのある麺。どこで修業したのか聞いてみると「新宿の店だが出汁は関西、麺はさぬき」とのこと。