フランスの最も美しい村ーVezelay3

外に出て聖堂の側面を見上げると軒の部分にも彫刻が並んでいる。

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よく見ると人や動物の顔の様に見えるがどれも異様な容貌である。遥か彼方のシルクロードのあたりに住む想像上の怪物で、一種の魔除けらしくユーモアに溢れた表情は、柱頭彫刻同様飽かず楽しましてくれる。

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裏に回り込み聖堂を背面から眺める。その瀟洒な姿は巨大な聖堂には見られない趣がある。

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側の樹木の圧倒的なボリューム感は樹木フェチにとっては堪らない眺めである。

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聖堂裏手の広場の前に展開するブルゴーニュの田園風景は第三の見所である。

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丘を下り周回路を歩いていると城塞都市であった証の立派な城門が残っている。

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更に進むとこんもりと佇む木立の中に赤と白のマークのある標識がが見える。ヴェズレーはフランスの主要巡礼路出発点の一つであり、これを辿って行けばあのサンチャゴ・デ・コンポステーラにたどり着くと思うと又々アル中が再発しそうになる。

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鐘楼は隠れているが樹間にヴェズレーの家並みが垣間見える。

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先日、東京都美術館の「綺想の系譜展」に出かけた。江戸時代の絵師岩佐又兵衛の"妖怪退治図屛風"の妖怪は悪の対象として描かれていた。

次週に続く