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ガウディを訪ねて⑨ーカサ・ビセンス20150630

ベリエスグアルドから次の作品カサ・ビセンスへは一部地下鉄を利用する為最寄りの駅に向かう。ところが強い陽射しの中を歩き続けたせいか、はたまたベリエスグアルドで追い出されたせいか、現在地が分からなくなってしまった。やっとバスストップを見つけそこにいた人に駅への道を尋ねた。するとやって来たバスに乗せ運転手の指示に従えと言う。いくつか目のバスストップで運転手がここで降りろと言う。目の前に目指す地下鉄駅があった。料金を払おうとしたが受け取らない。おもてなしは日本の専売特許ではなかった。

やっとの事でカサ・ビセンスに到着。

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 ガウディ31歳の本格的デビュー作(1883-85)で、タイルを取り扱うブローカーの夏の別邸であった。キリスト教とアラブの装飾がミックスされたムデハル様式で、左側がオリジナル、右側は晩年の増築である。緑色のタイルは壁を覆う蔦のイメージで、黄色のマリーゴールドと足元の柵の棕櫚は敷地に生えていたものの再現。彼の作品に見られる自然のモチーフの原点だろうか。

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残念ながら2016年の公開に向けて改修工事中で内部は見られなかったが、インテリアも棗椰子・桜桃・帆立貝・フラミンゴの動植物をモチーフにしているとの事。

観光施設化している円熟期の作品は当然であるが、ガウディのデザインの変遷やその中にある一貫性を知る上で、観光客にはこのような初期の作品にも目を向けて欲しいものである。