伊勢へ七度、熊野へ三度

5月10日(火)   伊勢市着8:25/伊勢参宮  10km

              曇のち雨
 
無事伊勢市到着。座席は幅の狭さが気になったが、最前席しかも隣が空席の為身体を伸ばして眠れた。トイレ休憩はほぼ2時間おき4回と高齢者と女性に優しい配慮であった。
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田植えも終えた沿道風景…白い光は?
 
さて、かく言う私は今回で "伊勢へ二度、熊野へ三度"。然し乍ら私の信仰心は疑問符付き。スペインで「お前の信じる宗教は?」と聞かれて「仏教だ」と言うのに少なからず戸惑いを覚えた。
チェックインの後早速内宮/外宮へ向かう。プロトタイプに従い、素材もデザインも至ってシンプルであるが、強く心に染み渡る。しかしあちこちの禁止(撮影禁止/立入禁止)の文字が気になる。古い街なかの建物は神宮に敬意を表して切り妻であるが妻入りとのこと
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伊勢で今回ぜひ見ておきたかったのは、麻吉旅館と河崎街並みである。前者は古市参宮街道にある創業200年と言うかつての茶屋である。懸崖造りで傾斜地に五棟が連なって最上層まで六層に及んでいる。壮観である。
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後者はかつては"伊勢の台所"と言われ、通りに面し母屋と蔵が並んでおり、背後には流通を支える勢田川が控えている。かつての反映は今や見られないが、若者が使われなくなった建物を活用して街興しをしている。

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街なかにはサミットのテロ対策の為各地の警察官が集まっている。街の人に聞くと昨年のゴールデンウイークよりも観光客が少ないと嘆きの声。
 
ところでわたくし明日をもちまして後期高齢者の仲間入り。お陰様で年の割には医者のお世話になることは少ない方か。さて何が変わるのだろうか。しかし高額の健康保険料を払った上にあいも変わらず自己負担は三割のまま。これが福祉国家と諦めている。