7月10日 何処で 何を

2015年7月10日

Sevillaを出発地とする「銀の道」巡礼の後の旅は、過去三回の旅で残されたスペイン訪問希望地を巡る旅である。4日にTarragonaを後にオレンジやパエリアでお馴染みのValencia,ピカソの生地Malaga,白い村Mijas,アフリカへの港町Algeciras,アフリカでに足跡をとモロッコのTanger,断崖絶壁の町Ronda,そして、8日にSevillaに無事帰着した。年齢や気力、体力から考え今回の旅がスペイン最後の旅となる予感があり、やや欲張ったスケジュールとなったが、これでほぼスペインが私の記憶の中に収まった。

 

10日、帰国に向けてバスでMadridに向かう。窓外に黄色に染まった向日葵畑が延々と続く。

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強烈な陽射しのためか腕前のせいか写った写真は違った印象となっている。

ここはアンダルシアである。バスの中は涼であるが、外は40度を越える荒涼とした大地である。

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Madrid到着後、あちこちで演じられているストリートパフォーマンスを楽しみながら街をぶらつく。

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11日夕方の便で 日本に向かい、12日夜成田に到着し64日の永い旅に終止符を打つ。

 

どんな旅も年齢を問わずできるけれど、ある年齢でしかできない旅というものも、絶対あり得るんだよね。お金も経験もない二十代の頃に焦燥感を抱えながら異国を歩く旅と、定年後ゆったりとした気持ちで出かける旅とでは、濃度や質がまったく違うような気がする。もちろん、どちらが良い悪いという問題ではなくてね。教訓的な言い方になってしまうけれど、人生のある時にしかできない旅に出かけてみることは、かなり大切なことじゃないかな。

          「沢木耕太郎セッションズ<訊いて、聴く> 2 青春の言葉たち」 沢木耕太郎編著/岩波書店