ガウディ遍歴-1

6月30日(火) 晴れ
Barcelona(中心市街地周辺部)
異常な熱さのため宿に到着後シャワーを済ませるとそのままダウン。後日の報告です。
今朝5時過ぎ三人組の女の子が帰ってきた。巡礼していた頃には、私はそろそろ起き出していた。

前回までの巡礼でBarcelona以外のガウディの作品に出会った。(Leonのカサ・デ・ボティーネス/Astorugaの司教館/Comillasのエル・カプリーチョ)
今回はBarcelona及びその周辺の作品を訪ねた。簡単な実感に留め、機会があれば後日補足したい。詳細を知りたい方は申し訳有りませんがガウディ本でお願いします。またその他の作家の作品も番外として述べたい。

サグラダ・ファミリア教会
早朝の静寂の中のサカサ・ファミリアはよかった。内部は予想通り観光客であふれかえりまるで見世物小屋に入ったよう。柱も張りぼてに見える。しかし目を上に向けると森の中。ガウディも違うと言っていると思う


f:id:peregrino:20150717152103j:plain
サカサのファミリア教会


番外/サン・パウ病院(モンタネール作品)
まるでおとぎの国の病院。さぞかし病気の方も癒されることでしょう。モンタネールって心の優しい人だったのでしょう。

フィン・カグエ(グエル別邸)
すでに主な建物はなく、門扉の龍がその存在感を大きく主張している。

ミラーリェス邸の石門
こちらは蛇が二匹横たわり真ん中で口を大きく空け人を飲み込んでいる。

サンタ・テレサ学院
煉瓦と石で直線的な構成の中で、上下に放物線アーチの開口部を配し、それがうまく調和を保っている。教会施設らしい落ち着いた雰囲気が漂う。

ベジェスグアルド邸
3時過ぎに到着したが入場は3時まででシャットアウト。建物が奥に在るのでよく見えない。なんとか写真だけでもと交渉するが家に帰るのでの返事。やっと一分だけということで写真を撮りはじめると他の職員に追い出された。石造りのガッチリした一風ガウディらしくない印象。ここまで・・・

カサ・ビセンス
道を誤り通りかかりの人に聞くとやってきたバスの運転手に近づくのメトロの駅に連れていってくれと頼んでくれた。バス代は取らない・・・・
エル カプリーチョに似た印象。敷地内のシュロと雛菊をデザインに使っている。

グエル公園
観光客であふれかえっている。公園だから無理ないと早々に退散。

番外/トーレ・アクバル(ジャン・ヌーベル)
内外装、外構共にコストを抑えシンプルに。しかし全体のフォルムは都市のシンボルとして堂々と屹立している。



f:id:peregrino:20150717152351j:plain



エンカンツ市場再開発
大きな屋根をかけその下面が鏡面になっており、そこに街が写り込みまるで大きな映像を見ているよう。それにしてもスペイン人はガラスと鏡が好き。


f:id:peregrino:20150717152317j:plain
外装



そうして繰りかえして言っておきたいことは、建築家ガウディについて考える際には、あまりあのバルセロナの聖家族教会にこだわってはならないであろうということである。
     スペイン断章 堀田善衛