出会った橋ール・ピュイの道-7

普通の観光旅行であるとフランスは観光国と思い込んでしまうが、今回の旅から私はフランスは農業国であったと強く実感させられた。巡礼路は広大な小麦畑、葡萄畑そして牧草地を縫いながら先へ先へと伸びてゆく。

5月21日、三つに分岐した巡礼路のうちCele川沿いに歩き「フランスで最も美しい村」St-Cirq Lapopieに立ち寄るルートを選んで歩を進めた。

途中、Cornでという集落で数人の牧童が数百匹の羊の大群を導く場面に出会った。

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この季節には新鮮な牧草を求めて国内を移動するという。羊の背中には色々なマークが描かれ、耳にはナンバーの打たれたタグがつけらrている。複数の牧畜家が共同で行動しているようだ。

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5月23日、途中で合流したLot川に沿ってSt-Cirq Lapopieへと向かう。河岸の壁面をカットして作った道4kmを往復する。いかにもフランスらしくアート仕立てである。

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観光客とは逆のアプローチのため全く人の気配もなく静まり返っている。村には15〜16世紀の佇まいが色濃く残されており、中世にワープでもしたような気分に浸れるぶらぶらと歩き回っているうちに2時間が経過していた。今では日本からのツアーにも組み込まれており、時期を誤ればと思った。幸いにも日本のゴールデンウィーク、フランスのバカンスの谷間であった。

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24日、ロット川傍に設けられた水路を船旅を楽しむボートが行き来する。水位調節の閘門の開閉を慣れた手つきで操作する。家族づれが多く日本のレジャーの過ごし方との違いを感じる。

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川の脇の巡礼路ではCahorsの街が近づいたせいか、身軽な装備のハイカーが行き交うようになる。

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続く

 

昨年秋、元気よく咲き乱れるセイタカアワダチソウに見入って写真に納めました。側には来春の開花を待つ桜の並木がありました。

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今や、朝のウオーキングコースの桜も満開です。土日にはご多分もれず密状態です。先日、一部の桜が古木のためか伐採されました。しかし、その後には若い桜は見られません。昨年の秋に撮影した同じ場所です。

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