5月8日 何処で 何を

緊急事態宣言後1ヶ月たつも出口は見つからない。かく言う私は読書三昧でパチンコ屋に行く余裕もない。図書館閉館前に駆け込みで限度の10冊を手に入れたが既に読破した。現在、本棚に並ぶ最もお気に入りの作家"横山秀夫"さんに再チャレンジ中である。650ページに及ぶ「64」も瞬く間。

テレビも今やニュースやドキュメンタリー以外はほぼ接点無し。但し「プレバト」だけは文章を書く上で教えられることが多く視聴を欠かさない。

ほぼ蟄居閉門中の身、1ヶ月前までのまち歩き中心の生活パターンは大きく様変わりし、このブログもネタ探しに四苦八苦。そこで秘蔵の「記憶の引き出し」を覗いて、過ぎ去った今日の"何処で" "何を"を振り返ってみる事とした。

 

2013年5月8日

4日,Lisbonから「ポルトガルの道」に歩を踏み入れ5日目、Tomarに到着。市街地はずれの山上にポルトガル最大で世界遺産のキリスト修道院がある。12Cイスラム教徒との戦いに功績のあったテンプル騎士団が拠点として聖堂と城塞を築いた。その後16Cまで増改築が続き、ムデハル様式からゴシック、ルネサンス、マヌエル様式までポルトガル建築の変遷をたどれる。坂を登るとその威容が現れる。

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大航海時代を象徴するロープ、鎖、サンゴといったモチーフが刻まれたマヌエル様式の窓が見どころ。しかし、表面を覆うカビ?は永年曝されてきた風雨のせいだけだろうか。

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堂内に入ると世界に向かって躍進したポルトガルを彷彿とさせるビザンチン風ロマネスク様式の聖堂。

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建物の内外を巡っているとポルトガルの栄枯盛衰をひしひしと感じる。

この街で嫁さんが姉妹と言う二人連れのイタリア人に出会った。その後、適当な距離感を保ちながら共に聖地Santiago de Compostelaに到達した。 

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2018年5月8日

昨日、ParisからAutunに立ち寄り、TGVでLyonに入った。フランス第二の都市で楽しみ方は人それぞぞれであるが、私はLyon cardを使いローマ時代、ルネサンス時代そして現代のLyonを愉しむ。

まずは、フルビエールの丘中腹に残るローマ時代の遺跡に佇み、ノートルダム大聖堂の建つ頂上からルネサンス時代の面影を求めて昨日彷徨った旧市街を俯瞰した。

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トラムで再開発の進む港湾地区に向かう。新しく建つ建物は形は自由奔放、カラーは様々な原色。でも、奇異さは全く感じさせず景観の中に見事に収まっている。さすがフランスである。

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ベルクール広場のサンテグジュベリには会うことができなかった。

国鉄スト真っ只中。悪戦苦闘の末夕暮れ近くに明日から歩く巡礼路「ル・ピュイの道」のスタート地Le Puy=en=Velayの宿にたどり着いた。

 

2019年5月8日

江戸三大祭りの一つ神田祭の近づいた夕暮れの日本橋の路上に立つ。日本橋三越百貨店の軒先に並ぶ無数の提灯には明かりが灯っていた。

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日本橋三井タワーはライトアップに浮かびあがっていた。

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1995年5月8日

テレサ・テン 、タイのチェンマイで死去