続・私のスモールジャーニー

人権啓発イベントでロバート・キャンベルさんの話を聞いた。杉田議員の新潮24の発言に直面して、自らパートナーと生活を共にしている事を公表し人権問題に取り組まれている。今回は「『ちがい』を持つ人々との豊かな出会いに向けて」と題するトークで、当事者ということもあり色々と考えさせられるお話であった。地方を旅していると時々差別問題を垣間見ることがあり、先ずはその背景を知ることから始めている。余談として、氏がロンドン滞在中に大人は子供同伴でないと入れない公園(ホランドパーク)に出くわしたそうだ。日本では大人同伴でないと入れない施設は見かけるが・・・・

同時にソプラノとテノールの声を歌い分ける両声ヴォーカリストのマリアセレンさんの歌を聴くことができた。自分はトランスジェンダーであると。  目を閉じて聴いていると、嘗て訪れた大聖堂の中に佇んでいた時のことが蘇ってきた。

場所は有楽町の東京国際フォーラムである。テラスに出て地上に目をやると都心のささやかな秋。

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そして、前方の壁面には向かいのガラスの晩秋の反射光が碁盤模様を作り出していた。

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熊野古道を歩いた縁で熊野古道サポーターになっている。今のところ現地に赴いて山道の整備参加までには至っていないが、東京で模様される三重県関連のイベントに参加している。「令和の時代をどう生きるか〜松坂の商人の経営に学ぶ」という文化セミナーに参加すべく中央区の水天宮に出向いた。最近嘗ての賑わいを取り戻している日本橋に足を向けることが多く、そのルーツである松坂商人を知る良い機会であった。丹波屋(木綿/マルサン長谷川/会社解散),小津屋(紙/小津産業),越後屋(呉服、両替/三越百貨店),伊勢屋(鰹節/にんべん),大黒屋(醤油等/国分グループ),篠原屋(太物、小間物/イオングループ)、そして歴史でお馴染みの本居宣長。松坂商人の経営手法(堅実経営/積極経営/組織体制と運営/危機対応)が営々と引き継がれてきた。

 

大手町日経ホールの日経フォーラム「パラリンピックから見える共生社会のビジョン」。オリパラにはあまり関心はないがちょっと覗いてみた。登壇者の発言はいずれも厳しいものであった。いくつかの発言が印象に残った。

シッティングバレーボールに取り組む真野嘉久さん「共生社会の言葉は好きではない」。目に見えない壁が感じられるそうだ。

ユーチューブを通じてパラスポーツの普及啓発支援をしている鎌田和樹さん「障害は個性である」

パラメダリストで国際パラリンピック委員会教育委員会のマセソン美季さん「子供を日本に連れて来た時、日本には障害者が少ないと言っていた。」分かりますか?

そして、発言者は失念したが重い発言「知識ではなく意識」そして、「⚪️⚪️⚪️はメダルの数ばかり言っている。パラリンピックの成功はメダルの数ではない。大会後に障害者が普通の存在になって初めてパラリンピックが成功したと言える」

さておいて、モデレーターの小谷真生子さんの采配ぶりには 感動さえ覚えた。