まちなかのギャラリー 路面編

テレビを見ているとどのチャンネルに回しても(古い)ラグビーのワールドカップの話題である。その中で、ラグビーを愛する全ての人々の幸せを祈願すべく、丸ビル外溝部に「丸の内ラグビー神社」を建立し、話題を呼んでいるとのトピックスに出会った。京都の下鴨神社境内のラグビーとゆかりの深い「雑太社」の神様をお祀りしていると言う。私の注意を引いたのは由縁や効能では無く、賽銭箱の上に吊るされたラグビーボールを模した金色の鈴であった。

以前、東京都美術館の広場で周囲の建物を映しこんだ球形の金工オブジェに出会い、興味を覚えた事を思い出した。そこで、後日この楕円の表面には周囲の建物がどの様に映り込んでいるのか丸の内に出かけた。

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ゴールポストとバーで構成された鳥居を潜りお参りをした後、頭上のラグビーボールに眼を移したが、その位置のせいもあり地上の様子しか写っていない。麻縄で鈴を動かすと球形の上の方に前面のビルが現れるが、いざ撮影すると上部になんと無くそれらしきものが確認できる程度である。

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周りの人が不審そうな眼で見ているので残念ながら断念した。そして、地上に視線を移した時、舗装面を横切る帯状のガラス面が眼に入った。夜間の照明と思い近づいて見ると、なんとそこにははっきりと周囲の建物の欠片が映り込んでいた。

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そして、さらに先に眼をやると大きなガラス面が眼に入り、そこには周囲の建物の姿が大きく映り込んでいた。

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当初の目的は果たせなかったが、それに代わる収穫があった。

 

もう1つ、市ヶ谷の番町を歩いていた時、先日紹介した錯覚を活用した道路舗装に出会った。狭い幅員の坂道で下り方向でのスピード制御を狙ったもので、路上のペイントがいかにもブロック設置に錯覚させる。

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ところが、振り向いて上り方向に眺めるとそのブロックの高さが異常であり、かえって危険性さえ感じさせる。交通量が少ない為うっかり確認し損ねたが、多分下り一方通行であったと思う。

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