街中での出会いー癒しの場

前回に続きFUJIFILM SQUAREからTOTO ギャラリー「間」向かう。TOTOが企業文化活動の場"建築とデザインの専門ギャラリー"として一般に公開している。その途上、都心には珍しくゆったりとした敷地に小振りな白い建物を見かけた。

f:id:peregrino:20190405160815j:image

「EQ House」のサインがある。そう言えばスマホのニュースで見かけ、チャンスがあれば出向いてみたいと思っていたが苦せずして出会った。中に入り案内係の女性から話を聞く。要約すると、モビリティ社会の方向性を示す一環としてメルセデスベンツ日本がゼネコンとコラボして、人と車のみならずライフスタイルまで含めた未来のビジョンをAIを活用しながら住宅という形で具現化した体験施設との事である。

f:id:peregrino:20190410170025j:image

その一端を体験できたがオープン間もない事もあってかもう一つ実感が湧かなかった。その原因はアナログ人間の私にあったのかもしれない。そして、ついでにと案内された三角形のトイレ/シャワー室。見上げるとタッパの高い天井には天窓が開かれ、青空と白い雲が切り取られている。

f:id:peregrino:20190405160932j:image

数年前に「瀬戸内国際芸術祭」で直島の地中美術館で出会ったジェームス・タレルの作品「オープンスカイ」が思い浮かんだ。私にとって"旅"は時間と空間を繋ぐ抽出しである。

f:id:peregrino:20190410170406j:image

しばらく座り込んで時を過ごす。居心地の良い空間であった。

 

 「間」に到着するがドアが開かない。なんと、春分の日で休館日であった。仕事を離れると休日には意識が向かなくなる。改めて出直すこととする。

館長による展示のツアートークがあるとの事で早速翌日に出かけた。地下鉄の青山一丁目駅から歩いて行くと「乃木公園」に出会う。かの乃木将軍の旧居跡が公園となっている。歴史を暗示するかのような

黒い外壁。

f:id:peregrino:20190405161025j:image

奥に進むと将軍夫妻を祀った乃木神社。時節柄絵馬はてんこ盛りであるが、近寄ってみると「〇〇ちゃんがセンターをとれますように」等々。そうか、ここはかの"乃木坂46"の聖地であったか。

f:id:peregrino:20190405161054j:image

神社自身は在り来りのものであり、境内の桜は開花宣言直後で蕾のまま。脇の細道を奥に進むと小さな社がひっそりと佇んでいる。吉田松陰の叔父で将軍が師事した玉木文之進を祀った境内社の正松神社とある。参拝者は見かけられず心静まる思いでしばし佇む。

f:id:peregrino:20190405161126j:image

そして、神社の入り口にはお約束の石垣・・・・

f:id:peregrino:20190412160212j:image

改めてTOTOギャラリー「間」に向かう。