姑のクッション
TVでフランスの旅番組をチラ見していた時道端の黄色い花が映し出された。俗称「姑のクッション」との事。名前が気になったのでインターネットで調べたが見つからない。"ル・ピュイの道"でも色々な黄色い花に出会っていたので撮影した写真を探したが見当たらない。巡礼中、単調な景色に飽きた時道端の花を撮っていたので、スペインとポルトガルの写真を調べたところありました。
Fisterraにて 2012/9/30
何故これ程執着したか。写真を見てお気づきと思うが、小ぶりの花は可愛らしいが葉っぱは細く尖っている。雨が少ないためらしい。でもうっかりすると痛い目に遭いそう。誰が名付けたのか如何にもフランス人のエスプリを感じさせる命名である。
ところで、人間最〇〇と言われるとついつい行ってみたくなる。Fisterraは地の果て(fin de la tierra)を意味するスペイン最西端の岬で、この地は中世に生と死の境目と考えられ、巡礼の締めくくりに海で身を清め、身につけていた衣服を燃やし、西の果てに沈む太陽を眺めて、古い自分に別れを告げたと言う。私も訪れたが未だに古い自分を引きづっている。
更に、ポルトガルの詩人カモンイスが「ここに地果て、海始まる」と読んだユーラシア大陸の最西端ロカ岬。はるばる東の端から来た我が日本人にとっては特段感慨深いものがあった。
カモンイスの石碑 2013/6/10
更に更に、ヨーロッパ大陸の最西南端はポルトガルのサン・ヴィセンテ岬。かつて、世界史で出会ったエンリケ航海王子ゆかりの地Sagresから約6kmをレンタサイクルで出かけた。未知の地を夢見ながら世界に船出して行った古人に想いを馳せながらペダルをこいだ。
はるか彼方を望むエンリケ航海王子 2013/6/8