予期せぬ出来事-3

長旅をしているとついつい曜日感覚が無くなる。キリスト教圏のフランスでは生活に密着しているBoulangerieパン屋やPharmacia薬局を除いて店舗や飲食店はお休みである。しかし理解に苦しむのはOffice de tourisme観光案内所まで閉まっており慌てることがある。住民にとっては支障が無いということか。我々巡礼者は街に入るとまずTourismeに行き地図や情報を入手し、宿の予約をしたり所在を確認したりする大事な場所である。

日本では美術館等は月曜休館が多いがフランスでは火曜日である。理由を聞くと美術館等での生徒の校外学習が月曜日に行われるとの事。

 

アミアン大聖堂は休館は1/1のみ。見所は幾つも有るが堂内の敷石のラビリンスも注目に値する。

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それも塔に登って上空からの眺めは圧巻と言う。塔への階段横の案内所に行き入場券を求めるとなんと火曜日は上がれないとの事。気がつくと当日は火曜日。係員相手に鬱憤を晴らして退去。残念!

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アミアンからの帰途、北駅から地図を片手にブラブラとギュスターヴ・モロー美術館に向かう。 モローの作品に特段の関心があるわけでは無いが、壁一面に並ぶ作品群の中に身を置いてみたいという勿体無い動機での訪問である。迷いながらも到着し入口扉の前に立つと「扉を押して下さい」とある。

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ところが扉を押すが開かない。周りにに目をやると貼り紙に11〜14日はイベントの為休館とある。14日にはパリを離れるので万事休す。ついでに当日は火曜日の休館日であった。エア・フランスのストでスケジュールをいじっている間にチェック漏れ。それにしても残念!

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シャルトルの床にもラビリンス。エルサレム巡礼の大変さを表しているとの事。

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アミアン同様塔に登って上空から鳥瞰出来る。案内所で聞くと11時にツアーがあると言う。11時前に階段の前に戻ったが参加者は見当たらない。恐る恐る近くの係員に聞くと中止だと言う。理由を尋ねても答えない。お粗末な会話力ではさらなる追求は不可能。ここでも止む無く撤退。残念!

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