神頼み

"師走の衆議院選挙が通り過ぎて行った。まさに乗る予定のないバスがどこからか現れ、あっという間に通り過ぎて行ったと形容するのが一番実感に近い。ほんとうに有権者をなおざりにした選挙だった。"

高村薫さんが読売新聞「寸草便り」2014年12月25日に寄せたものである。(「作家的覚書」岩波新書より) 後日、彼女はこの文をほぼそのまま原稿に記すのではないか。いよいよ日本の行く末は神にすがる以外に無いのか。 

T大で中東情勢に関するシンポジウムがあり出かけた。米国との関係が主たる内容で興味深いものであった。構内の建物は長年の風雪で外壁の老化が見られるものの、建物群としてのデザイン特にカラーコーディネートへの配慮が感じられホッとさせられる。一方、最近その中に新しい建物が次々に建てられている。高名な建築学科の先生の設計と推察されるが、個々の建物のデザインはさすがと思わせられるが…………(あくまでも私の個人的見解である)

帰途久し振りの街歩きで湯島天神に向かう。境内に入ると入試シーズンが見えてきたせいか結構賑わっていた。メジャーな学問の神様だけあって合格祈願の絵馬がてんこ盛り。最近は個人情報保護とかでシールを貼ると聞いていたが、ここではアッケラカンと情報丸見え。お願いは大学入試関係が、多いが小学校入試から資格試験まで様々。その側に縦横の目盛りの入った大きな物差しが設置されていた。使用目的は確認しそびれたが、縦軸は子供の成長絡みか?。さて横軸は、胸のあたりに目盛りがあるので大人の成長絡みか?。と、妄想しながら参道を下って行った。

f:id:peregrino:20171015105652j:image

湯島天神境内にて  2017/10/14