南蛮道路交通事情

最近、自動車事故の頻発が気になる。

サンチャゴ巡礼でも歩車未分離の幹線道路では事故と隣り合わせで歩くことになる。すぐ脇を自動車が猛スピードで走り抜ける。警官OBのフランス人と同行時には、道路の右側や車道寄りを歩いて何度も厳しく注意を受けた。スペイン人のグループと一緒の時には、車が近づくと皆んなが一斉に"Coche"と叫んだ。

郊外の交差点はご存知ラウンドアバウトで、信号なしで見事に車が捌かれているが、歩行者にとっては大回りとなりあまり歓迎できない。しかし横断歩道の近くで歩行者が目に入ると、咄嗟にスピードを緩めじっと通過するのを待ってくれる。自分が巡礼者であるからではなく、車と歩行者の関係が日本とは異なるようである。余談であるが夜行バスでの移動時には、スピードを緩めないでラウンドアバウトを通過する為、身体がよじれその度に目がさめる。

巡礼後にはバスで各地を移動した。その時気になったのはバスの運転手が平気でスマホで通話したり、ハンドルの上でいじったりしている。又、最前席は地元利用者の優先席らしく、入れ替わり立ち替わり席を占める地元民とドライバーは世間話に余念が無い。単調な風景の中でのドライビングには気分転換に必要なのかもしれない。

幸いなことに滞在中事故には遭遇しなかったし、現場を見かける事も無かった。

ポルトガルの自動車道専用道路で時々見かけたジャンプ台?。確認はできなかったが、下り坂の先にあることからブレーキ事故対策装置と推察した。

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スペイン国境の街Bragancaに向かう  2013/5/29