安曇野点景
大町市は大きな街のためかローカル色のある宿が見つからずありきたりの駅前旅館。宿の人や他の泊まり客とのコミュニケーションもなく早めに寝込む 。
相変わらずの晴れであるが、地形の関係で道路が日陰となり、おまけの背後から風が吹き付け何時もより歩が進む。ところが雲が出て全体的に霞み、北アルプス表銀座のパノラマは迫力を欠く。今日は専ら身の回りで目についたものを書き連ねる。
田んぼに影を落としている屋敷の重層した屋根が気になった。平面構成を見てみたい。
日本最古の新明造りの仁科神明宮。本殿は国宝との事であるが、勿体なくも目にすることができない。拝殿でその姿を想像する。
池田町のマンホールに“てるてる坊主”の絵。その由縁は調査未了。
何にでも頼り、ついには“吉祥仁王さまの下駄”に願いを託す寺。
井上真央の朝ドラ「おひさま」の撮影に使われた等々力本陣。“とどろき”ではなく“とどりき”だそうだ。欄間のモチーフは勿論「山」。
宿につき風呂・洗濯を済まし、近くの大王わさび農場へ。一面黒いネットで覆われ、腰を低くして覗きこまないと山葵は見えない。熱に弱いのだそうだ。私も熱に悩まされているが誰も配慮してくれない。水は冷たく澄んでおり、縦の水路から畝の間の横の小水路を経て、隣の縦の水路から排水されるシステマティックな水流が形成されている。
テレビを見ていると、このエリアが三日連続の真夏日だとか、全国二位の最高気温だとか騒ぎ立てている。