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mugan/国境

 「視えない共和国」(沢木耕太郎ノンフィクションIV「オン・ザ・ボーダー)を読んでいて、最近頻出している国境問題について思いを致した。我が国では国境は全て海の上にあるため、辺境の地に出かけてヴァーチャルな国境を思い浮かべることにより確認する事になる。

私の国境経験ではソヴィエト連邦崩壊前の東西ベルリンのそれが最も印象に残っているが、最近ではサンチャゴ巡礼において別の意味での経験をした。「フランス人の道」でのピレネー山中でのうっかりすると見過ごしてしまいそうな国境の石碑。「ポルトガルの道」では国境の川に架かる鉄道橋脇に張り出したやっと一人が通れるくらいのテラス状の歩道を恐る恐る渡る。「北の道」のスタート地ビスケー湾奥のイルンを西に向かって歩き、街中の普通に見かける橋を渡るとフランス。ここはご存知の西仏を跨ぐバスク地方で今では国境となっているが、隣の国にやってきたとの自覚が感じられない。人や車が日常活動として頻繁に行き来している。

しかし道路標識を見た途端に別の所に国境がある事を思い起こさせられる。標識はスペイン語或いはフランス語とバスク語の両表記である。カタルーニャ地方でも同様に見かけられた。スペインでは国内にヴァーチャルな国境があるようである。 しかし住民は心の中でははっきりとした国境を持っているのであろう。

ちなみに日本国内でも・・・・

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