木漏れ日

 最近「グレートトラバース」を初めとして、"歩き"のTV番組が目白押しであるが、私が一番楽しみにしているのはBSプレミアムの「一本の道」である。アナウンサーが地元のウオーカーとペアでヨーロッパの歴史ある"トレイル"を数日かけて歩き、自然、風景、歴史そして生活について語り合う。私の求めている歩きのスタイルそのもの。

先日は「フランスのグランドキャニオン」と言われるローマ人が開いたヴェルドン渓谷が舞台。なんと映画「禁じられた遊び」の撮影地を通る。途上、路上に展開する頭上の樹木の影に出会い女子アナが"木漏れ日!"と言うと、パートナーがフランス語にはそんな言葉はないと返す。因みにスマホで調べると"filtrage soleil a travers lefeuillage"状況説明である。言葉がないという事はこの現象に反応する感性が無いということか。

木陰の少ないスペインでも北部では同じような現象を目にしたが、明暗のコントラストが強烈で、とてもじゃないが"漏れている"といった風情は感じられなかった。 

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