年の初めに
今年も歩きから始まった。日の出時刻が6時51分なので初日の出が拝めるのは7時過ぎ。ウオーキングコースの折り返し地点である小高い公園から拝むのを習慣としているので、いつもより遅く家を出る。目的地に到着すると既に近隣から多くの人が今か今かと待ち構えている。空が朱に染まり出すと瞬く間に初日が昇る。特段何かを願うでなく静かに見つめる。
秋に熊野灘で見た日の出には及ばないまでも、日の出は何時何処で見ても心新たさせられる。
熊野灘の日の出
コース途中には神社が二つある。 一つは近在の氏神様であろうか提灯で飾り付けられている。
もう一つは小さな稲荷神社。どちらも人影はない。小さい方がご利益の分け前が多いと言う魂胆ではないが、いつも小さい方にお参りする。ここでも特段の祈願をする訳でもない。
サンチャゴ巡礼ではクリスチャンではないが方々でミサに参加した。ここでも何かをお願いした訳ではなく、意味がわからない説教を聞いているだけで、心が鎮まるというのが参列の動機である。
瀬戸内寂聴が老年に達すると信仰を持っていることはいいことだと言っていたが、私はどうもその心境には至らない。