紀伊長島から伊勢市へ
いよいよ最期の歩きで、嘗ての紀伊と伊勢の国境であった「荷坂峠」(242m)を越える。紀伊の殿様の意向はここまで及んでいた。熊野街道本道は「ツヅラト峠」(357m)越えであったが、江戸初期に殿様の領地視察の為なのか、峠越えの楽な荷坂峠が開削され本道となった。世界遺産はツヅラト峠道で殆どの人はそちらを歩く。私は5月に歩いたので今回は荷坂峠を歩いた。登り口手前に花札ならぬ「猪鹿庁」。裏で多くの犬が飼育されていたので、多分農作物被害対策本部に違いない。
更に進むと至るところでみられるフェンスがのこにもある。設置費の九割は公費が出るそうだ。
更に進むと立派な猪垣が残っている。
更に進むと幹に傷が入った松が立っている。鹿が角を研ぎ自分の縄張りとしていると説明書がある。
「沖見平」と言う展望所があり、今回最後と思われる海の眺めが楽しめた。
下りの途中で出会った閉鎖中の"ラブホテル"がありメンバー料金の表示があった。
遂に歩きのゴールである「梅ヶ谷」駅に到着。駅舎もなく只ホームのみの駅である。伊勢市に向かう為2~3時間に一本の電車を一人でぽつんとホームで待つ。