日本二百名山伯母子岳

8日の記事です。

今日の宿は築300年の農家民宿。立派な薬医門を抜けると質素な外観の民家。屋内も特別な装飾はないがガッチリした柱梁が歴史を感じさせる。ここで77才の母とその息子夫婦が二間に客を泊めている。二組六人までであり、テレビで紹介されたこともありなかなか予約が取れない。WIFIは近所の廃校となった小学校まで行かなければならないので、一日遅れの発信となった。

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今日の行程はタイトル通りの山越え。かの田中陽気も通過した標高1344mの山である。宿(700m)からつづら折りの急勾配を一気に登りきる。昨日同宿であった岡崎から二人連れの山ガール?には瞬く間に置いてきぼりにされる。

登るにつれ気温がぐんぐん下がり強風と寒さでファスナーの上げ下げやカメラのシャッターもままならない。夕方のテレビでトランプの当選と共に春一番が報じられていた。頂上ではあちこちに白い花をつけた木々。近づいてみるとなんと樹氷?。

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強風に煽られ

 

下りは急斜面につけられた細い山道で、片方は深い谷に一直線。運が良ければ大怪我で済むと変な想像をしながら歩を進める。

樹木は杉の植林が大半であるが、間引きされた樹木がそのまま放置され、林業の現状を垣間見た気がした。

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集落を外れた山あいに旅籠跡や茶屋跡ががあちこちに残されており、嘗ての巡礼者の賑わいに思いを致す。

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伊勢路で見られたが石畳にもであったが、下りの石畳は最悪で、下りきったときには腰抜け状態であった。


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大股~三浦口  薄曇り  15.9km