ガウディを訪ねて 19-グエル館 20150703

 屋上に出るとカサ・ミラカサ・バトリョでお馴染みの尖塔群のお出迎えである。尖塔は機能としてはそもそも煙突や換気塔であるが、当時は余り関心が払われていなかった屋上空間にこのような造形を持ち込んだのは何故だろう。

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この発想は此処が原点であるが、その目で見れば他の二邸に比して異形ではあるものの形や色彩がややシンプルである。それにしてもじっと眺めていると知らず知らずSF映画やおとぎ話の世界へと誘い込まれてゆく。

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 見学を終えて表の道を歩きながらふと振り返ると、午後にはバルセロナを離れる私を屋上の尖塔群が並んでお見送りをしてくれていた。ガウディの意図は此処にあったのだと勝手に納得しながら荷物をピックアップする為宿に向かった。

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