とりあえず

5月24日(火) 近露6:15〜滝尻13:00〜田辺
        14.3km 晴
今日は「中辺路」最後の日。宿の近くに洒落た建物がある。「熊野古道なかへち美術館」で「妹島和世+西沢立衛/SANAA」が最初に手がけた美術館。"アートを通じた交流を生み出す"と言う構想とか。地元出身の画家のコレクションが主体。内部を見られないのが残念だが、周辺環境に溶け込み小ぶりながら魅力的。
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あの「牛馬童子」への分岐点のサインが茂った木に隠れ見落とす。一人歩きの問題はサインの見落とし。今回は逆方向歩きが重なった。一番やりたくない引き返し。実は「丸山千枚田」の時も展望台へのサインを見落し降りた峠へ再度登っていった。
双方ともぜひ見たかったもので余り苦にはならなかった。
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思ったより小さい

今日出会った人も外国の人が大半でしかも男女のペアーが圧倒的に多い。この調子が続くと近いうちに「熊野古道」が日本のサンチャゴ巡礼路になるのもあながち夢ではないと思いたくなる。
ガイドを雇ったグループも見かけるが、そばで聞いていると話が面白そうでこれもありかなと思う。
無事古道歩きの出発点「滝尻」に到着し、バスで田辺の宿に向かう。

実は昨日宿に着いた時、突然気力が萎えるのを感じた。原因はよく分からないが、「中辺路」では「伊勢路」で感じられた高揚感が感じられない。そして最初から最後まで石畳や石の坂道や階段の登り降りに終始し、正直膝と腰はガタガタ。おまけに下り坂の転倒で昔痛めていた左膝を2回捻っている。あいがたい事に今は異状なし。そこで「中辺路」歩きの出発点である「滝尻」まで歩いて、今回の私の「ミニロングトラバース」を終える事とした。

私の旅に同行して頂いた方々には感謝。
帰宅後もボケ防止と記憶の整理の為、こうした旅の引き出しを開けながら週一のペースで拙い文章を書き続けるつもり……