繋がる

5月23日(月) 熊野本宮大社6:15〜近露16:10
        27.4km 晴

昨日の宿「熊野バックパッカーズ」はバックパッカー対象の宿。ほとんど外国人で日本人は珍しいと言う。今夜の宿泊者は私一人で、ベッドでなく畳部屋をゲット。(夜遅く外国人女性が入り二人きりだったが問題は起こらなかった)
近くの喫茶店の経営というので、夕食を食べにゆく。観光客が去ると表に「準備中」を出し、宿泊者には6時ラストオーダーで対応してくれる。失礼だが"雛には稀な"店作りとメニュー。疲れを飛ばす為グリーンタイカレーを注文。セットのサラダと共にナカナカの美味。全て奥さんのセンスらしい。
食後ご主人と話し込む。修験行者もやり海外にもよく出かけるそう。その経験から外国人が手軽に宿泊できる宿をと近くの家屋を手に入れたと言う。日本人にとってもありがたい。外国人旅行者の話の中で昨日のフランス人の話が出た。彼女は前日ここに泊まり「小雲取越」を越え小口に向い、夕方またバスで帰って来て言った。「「小口自然の家」が満室で泊まれなかった。もう一泊止めて欲しい」。実は昨日は臨時休業だったが泊めてあげた。そして今朝バスで再度小口に戻り、予定通り「大雲取越」向かったそうだ。他人には分かりにくい話だが、私にとってはいい話である。
もう一つ。「ガイドのBさん知ってます。」と聞くと「ばんちゃんか」。この辺りでは相当有名な人らしい。版画をやっていて東京では時々個展を開いているとか。関心を持たれた方、お名前は「番留京子」さんです。色々なところで繋がってくる。小さなコミュニティの良さと思う。
ついでに温泉は200円。年間では壱万数千円
で毎日入れば一回数十円。家で風呂に入らない人が多いそうだ。

今日から「熊野古道」の銀座通りを逆向きに歩き目的地「近露」を目指す。朝早く大社にお参りするが、誰一人いなくて厳粛な雰囲気がみなぎっている。
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内部は撮影禁止であたったが、外から垣間見えるのがいい。
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途中の展望台で「熊野本宮大社」にお別れ。
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途中でこんな風景に出会った。
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そして学生らしい韓国人男性にも出会った。「夕べどこに泊まった?」「洗面所に泊まった」。彼らは本当に自分の旅をしているようで羨ましい。かつての私にもあったが。

いかにもそれらしくていい。
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雨が多いところなのでこんな風景も見られる。
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一部豪雨で道が壊れ大きく迂回させられ参った。

途中から対向者出会いだしたがここでも外国の人が多い。大袈裟に言えば「サンチャゴ巡礼路」を歩いているのではと錯覚しそう。私の倍はありそうな二の腕、いかにも重そうなそして歩きの原動力の横に張り出した臀部。

宿はやむを得ず「古道」から1kmくらい離れている。途中で道を聞いたら車で送ってやると言う。今までは意地でも歩いていたが、何故かこの時は素直に乗せてもらった。

宿は鮎の釣り客用のもの。以前泊まった伊勢柏崎ではすでに解禁であったがここはまだとのこと。