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もうひとつのYOKOHAMA

昨日大型連休の谷間に横浜本牧の「三溪園」に出かけた。以前BS朝日の番組で見かけいつか行ってみたいと思っていたところ、"新緑の古建築公開"として一部内部が公開されると聞き足を向けた。詳細はインターネットに任せるとして、生糸で財を成した横浜の実業家が京都や鎌倉の歴史的建造物を広大な敷地に自然と調和させながら移築配置した庭園である。
周辺もぶらついてみようとJR根岸線山手駅で下車。まずは駅近くのレストランで腹拵えをし三渓園へ向かった。地図アプリに従い進むが電波が場所柄弱いのか矢印がスムーズに動かず、何度か曲がり角を行き過ぎながらも裏口の南門に到着した。所要時間30分とあったが40分かかった。
ゴールデンウィーク中なので人出が気になったが適度な人出で一安心。
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捨て船の浮かぶ大池越しに三渓記念館

公開建築の一つは夫婦が隠居所として暮らした「白雲邸」で、大正時代に建てた数奇屋風建築。伝統的な外観に比して内部は近代的な設備が数奇屋風の意匠に収まっている。しかし三渓の好みのためか装飾を控え気味である。
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畳と板敷きの廊下

もうひとつは紀州徳川家初代藩主が建てた数奇屋風書院造りの別荘を和歌山から移築した「臨春閣」(重要文化財)。内部は障壁画等は複製に置き換えられているが、物がものだけに洗練された佇まいである。
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お決まりの開口部を額縁に

建物は17棟あるが、その中でも私のお気に入りは京都二条城内にあったと言われる楼閣建築「聴秋閣」(重要文化財)。不整形の屋根が周りの自然の中に巧妙に収まっている。勝手ながら当初は周りにも建物があったと想像するが、現在の佇まいの方が優れていると思う。
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しばし見とれる

建物は自然との調和を考えながら配置されている為、随所に季節感が感じられる。
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三渓構想の茶室

三渓は文化人であり、各地で消え去ってゆく文化財を惜しみ可能な限り保存したいと考え、決して
歴史的建造物コレクターとして売りに出た建物を買い漁ったとは思わない。建物は観光資源となる様なメジャーなものではなく、単なる自己満足の為ではなく広く一般の人に無料で公開していた。今は横浜市に寄贈されているが、その精神が受け継がれているのか、矢鱈に禁止事項を並べ立てることなく気軽に鑑賞できるし、ボランティアのガイドも自分の言葉で受け答えしてくれた。
なお、年中各種イベントを開催しており、私のオススメは六月の「花しょうぶ展」,九月の「観月会」,1月〜12月の紅葉の古建築公開であるが、ガイドさんのオススメは「観月会」であり、高台に上る満月だけでなく、ライトアップや音楽・舞踊のパフォーマンスが楽しめる。因みに昨年は"ジャズ演奏"だったそうでである。残念!
ハイキング気分で気軽に出かけられては如何。

今回の歩きのもう一つの収穫は久し振りのマンホール絵画のゲットだった。
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