サクラサクラ
外は雨、そして今夜は春の嵐で今年のお花見も今宵限りか。
先日、嘗ての職場の先輩から絵画展の案内を頂き、雨の合間を縫って国立新美術館へ出かけた。序でにお花見でもと地下鉄最寄駅の東京ミッドタウンに足を向けた。所謂お花見の名所ではないが、適度の桜と適度の花見客で自分なりの花見ができた。桜そのものよりも桜を介しての景観を楽しめた。
近代的な建物と桜の取り合わせは、確固たるものと儚いものの対比を感じさせる。
桜と歩道橋の向こうにはガーデンテラスで寛いでいる来街客。「花より団子」ではなく「花も団子も」であろう。
歩道橋の側壁のガラスに映る桜は現実の桜よりもリアル。
ところで,遠くに足を伸ばさなくても近くでも散歩がてらの花見はできる。最寄の石神井川には2キロ以上にわたり桜並木があり、この季節には毎朝花見がてらのウオーキング。美しい眺めではないが明るさが増すに従って色合いが変化し時間を忘れさせる。因みに桜に対面する銀杏の巨木、見頃は紅葉の秋だろうが四季折々に姿を変化が楽しめる。
目を川面に移せば、薄紅色の桜と側壁に映った黒い影の対比も隠れた見所。
そしてお待ちかね、「花と団子」の方はあの懐かしい「としまえん」へ足を向けては如何か。