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ステンドグラスーVidrieras

ヨーロッパを歩いているとどんな小さな集落でも教会を見かける。スペインもその例外ではない。教会といえばステンドグラスが付き物であるが、その図柄は読み書きのできない民衆への布教活動の一助としてキリスト教由縁のものが主流であると聞いた。 従ってキリスト教に縁もゆかりも無い私にとっては絵に描いた餅。「凄い」の一言で済ましてしまうのは残念至極。でも大空間の中でステンドグラスを見上げていると チョット荘厳な気持ちになる。なお今まで 出会ったもので私のNo1は、Parisシテ島のサント・シャペルの足元から立ち上がるステンドグラスである。圧巻である。
巡礼中に出会ったもので最も印象に残っているのは、「フランス人の道」Leonの大聖堂のそれである。Leonは中世のレオン王国の首都だっただけあって立派なゴシック教会である。天に向かって立ち上がる内部伽藍の上部に展開するステンドグラス見事であり、天へ吸い込まれてゆく錯覚に見舞われる。
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レオン大聖堂(Leon)

もう一つはお馴染みサグラダ・ファミ リアのステンドグラス。未だ工事中であるが伽藍は出来上がっている。20年前に訪れた時はまだ青天井でステンドグラスは見かけなかったように思う。朝一番に出かけたが既に観光客で溢れかえり単なる観光施設の趣。しかし視線を上にあげ蠢めく人々の姿を視界から消し去ると、壁面を覆うステンドグラスから射し込む光が伽藍の空気を染め、異様と思えるような世界に包み込まれる。
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Burgos大聖堂のルーフトップツアーで屋根の上に上がった時、ステンドグラスの表側、それとも裏側を真近に見ることができた。内部で見たあの華やかさとのギャップに唖然とした。
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又意外なところにステンドグラスを発見することもある。「北の道」のSantillana der Marはお馴染みのアルタミラの石窟画のある街。ここで一泊して訪れるつもりでいたが、御多分に洩れず観光客の群。石窟画は保護の為本物は見れない事もあり、パスして次の街Cobrecesに足を伸ばした。この街の教会で見かけたものは壁に映ったステンドグラス。色も形も鮮明ではないが、私にはもう一つの美を感じられた。
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壁に映ったステンドグラス(Cobreces)

ステンドグラスの図柄も時代を下ると宗教的なものをそのまま表現する のでなく、抽象化したものも現れてくる。Madridの王宮に向かい合う大聖堂で出会ったものはその両者が並列して描かれた珍しいものであった。
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アルムデーナ大聖堂(Madrid)

ステンドグラスはそもそもどんなものであったのであろうか。勉強不足でよくはわからないが、田舎の教会で時々非常にプリミティブなものを見かけ、勝手にこれが原点かと勝手に納得する。「フランス人の道」のPuente la Reina。その名の通り非常に美しい「女王の橋」で知られている。ここの教会で見かけたものはイエスを抱いたマリアの背後のステンドグラス?。材質はガラスではなく大理石を薄く切ったもののようである。
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ステンドグラスの原点?(Puente la Reina)