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水ー色を映す

先日東京都現代美術館を訪れた帰りに、入口前の水面に何となく青っぽい色を感じた。周りを見渡してもそれらしきものは無い。写真に収め写り具合を確認すると、何と手前が強烈な青色に写っている。光の当たり具合で水の色が変わることは聞いたが、それにしても不思議なそして場所柄ゆえの芸術的な?光景であった。
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スペインは「銀の道」のSalamancaに向かって早朝5時半に宿を出発した。サマータイムなので実質4時半である。夜明け前の暗い道を進み日の出前の朝焼けに染まる中、突然目の前に青色の平坦な広がりが現れた。よく見ると、なんとこの辺りでは殆ど目にしない水面である。それも空の青さを映し出した水面。朝の清々しい空気の中にしばし佇んだ。
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ポルトガル第二の都市Portoの南にAveiroと言う街がある。街中を水路が走りポルトガルのVeniceと言った風情である。かつて肥料として海藻を採集していた小舟が今は観光船として行き交っている。船体は鮮やかな色でペイントされ、なかにはエロチックな図柄まで描かれている。昼間の強い日差しがその姿を水面にくっきりと映し出している。
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西武新宿線中井駅の側を神田川が流れている。この辺りはかつて染物が盛んで、川の水で生地を晒していたとのこと。その地域特性を生かし毎年秋にイベントを模様し、商店街の店先に思い思いに染め上げた暖簾を掲げた「道のギャラリー」、川の上空に色とりどりの反物を流した「川のギャラリー」を展開している。南欧に比し日差しが穏やかなせいもあり、水面に映る反物の色はあまりはっきりとはしないが、これはこれで侘び寂びの世界を映し出していると自分勝手な解釈をして楽しんだ。
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スペインはLeonの手前の街の宿でホスピタレイロにこの街の見どころを聞いたところ、街はずれから眺める夕日が素晴らしいと言う。時間がちょっと早かったのだが近くのsupermercadoで夕食の品々を調達し、教えられた場所へ出かけた。ベンチに座り一人で夕食をー口に運んでいるうちに遠くの空が夕焼けに染まり、時間の経過と共に変化する光景に見とれていた。特に手前にある沼地の水面で繰り広げられるショウはこれまでの永い旅路の疲れをすっかり吹き飛ばしてくれた。
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しかし私が一番好きなのは水面に映る紅葉である。