Ninos/Criancas/こども

子供を見ているとホッとししばし疲れを忘れる。巡礼者の中にも子供の姿を見かけることがある。学校の関係や体力の関係で、たぶんお遍路に言う区切り打ちと思われる。「フランス人の道」のBurgosを過ぎたmeseta(高原)上で見かけた親子は向かい合って座り一言も発しない。今登ってきた坂道の疲れか、それとも何か物思いに耽っているのか。
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フランス人の道で見かけた親子の巡礼者

リスボンでバス乗り換えの為バスターミナルで休んでいた時にやって来て隣に座った親子。歴史上異民族の出入りが頻繁に起こったイベリア半島では多様な民族が全く違和感無く生活をしている。だからと言って決して国際都市の趣は無く、むしろ地球都市と言った方がスッキリする。
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リスボンのバスターミナルで見かけた親子

目的地のサンティアゴ近くなると小さな子供を連れた家族連れに出会う。巡礼と言うよりはハイキングであろう。我々のようにせかせかと歩くのではなく子供のペースに合わせゆっくりと進む。この子達も大きくなると我々のように何かに追われるように歩くのであろうか。
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サンティアゴ間近で見かけた幼児を連れた巡礼者

民間の宿では家族でやっている事が多い。子供がいる時はなんとかコミュニケーションを取ろうと知っている単語を駆使して話しかけるが、相手が子供だけに言わんとしていることを斟酌してくれない。ある時写真を撮らせてもらったが、なんと珍しくピンボケ。もう一枚と指を立ててお願いしたら途端に機嫌を損ねてしまった。
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宿の子供   でもちょっとピンボケ
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撮り直しを求めたらご機嫌斜め

さすが南欧。街角ではあちらこちらで音楽をやるグループを見かける。ラテン系やアフリカ系の音楽が多くついつい体が動く。流石フラメンコの国だけあって通りかかった子供も踊りだす。リズム感がよく結構様になっており、艶めかしささえ感じる。
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音楽があれば踊りだす

マラガはピカソ生家の前に公園があり、そこのベンチにピカソが座っている。スペインではよく見られる風景である。遊びに来た近所の子供が知ってか知らずかこの偉大な画家に纏わりつく。大人は申し訳なさそうに隣に座り記念写真を撮っている。
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ピカソは友達