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カラコレス

カラコレスとは、スペイン語のかたつむり。かたつむりと言えば、まずフランスのエスカルゴを思い浮かべるが、スペインでもお馴染み。Bar(酒を供するカフェでスペイン人の日常の社交場)に行けば、日本のおつまみにあたるタパスの定番である。
日本では生きたかたつむりは梅雨時によくお目にかかるが、スペインでは比較的雨が多く、湿度の高い北部の地方でよくお目にかかった。草むらで何かを採集しているようなので、声をかけてみると、かたつむりを採っていると答え、持ち帰って調理して食べるとの事。

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草むらのカタツムリ(銀の道)

私がかたつむりに興味を抱くのは、重い住処を担いで黙々と移動する姿が、巡礼者の姿を思わせ、仲間意識を擽られるからでである。路上で出会うとつい、「お前、何を考えているの」と問いかけたくなる。そして車道を横断しているかたつむりを見かけると、無事向こうにたどり着けと応援している。

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巡礼路を横断するカタツムリ(北の道)

途中のベンチで休んでいた時、背後で何かを感じふと振り向くと、街灯の耳元の位置にカタツムリ。
疲れを忘れ穏やかなひと時を過ごす。

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振り向いたらカタツムリ(北の道)

サンチャゴ巡礼の目的地のサンチャゴ・デ・コンポステーラのカテドラルでもカタツムリに出会った。
主祭壇の裏の薄暗い扉の下の知っていなければ目にする事のない所にいた。
ガイドブックなどでこうしたものを見つけた人は運がいいといった謂れや功徳を面白可笑しく紹介している。事前に調べた情報ではお目にかかっていない。では何故見つけたか。下の方を見て歩くクセがついてしまったとしか言いようがない。でも、無事帰国できたのは、このカタツムリのおかげと思う事にした。

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カテドラルで見つけたカタツムリ(サンチアゴ・デ・コンポステーラ)