サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂
8月5日(水)
サンティアゴ・デ・コンポステーラはエルサレム、ローマと並ぶキリスト教の三大聖地の一つで、サンティアゴ巡礼はその大聖堂に向かってヨーロッパ各地から歩きます。数キロに近付くとかなたに二本の塔が見えてきます。それから下りになり塔は隠れてしまい、大聖堂の前に立って初めてそして突然全容が確認できます。ヨーロッパの旧市街は建物が建ち並んで道路や広場が出来ているので、こうした意外性が楽しめます。
最初に大聖堂の前に立った時、幅100mに及ぶファザードと外壁の彫刻群に圧倒されます。しかししばらく佇んでいると永年の風雪に耐えてきた痕跡にその興奮も覚めてきます。何しろ最初の建設が11C~13Cであり、この地方は湿度が高いため石の表面は摩耗し茶色に変色しています。しかし視点を変えてシルエットとして眺めるとやはり感動が蘇ってきます。
初対面の大聖堂(2012年9月)
大聖堂の前のオブラドイロ広場では、巡礼を成し遂げた人々が様々な姿で感慨に耽っています。
やはりワインでサルート(2013年6月)
昨年は修理中で左の塔が養生シートで隠れていました。私は三度目なのでまた違った表情が見られたと思ったのですが、;初めての人はさぞかし残念な思いをされたでしょう。
修理中の大聖堂(2014年6月)
今年は修理が右に移っていました。修理の終った左の塔は若干白っぽくなっていました。永年に渡って積み重なった汚れなので石の中にも染み込んでいるのでしょう。
いつまで続くのでしょうか(2015年6月)
日本の寺社の修理と違って、石造りのため破損部分の補修と汚れの除去なのでそんなに時間はかからないと思いますが、なにしろ「明日間に合うな」のスペインの事なので予測出来ません。
昨年奈良に行ったとき薬師寺が残念ながら修理中でした。多分解体修理でしょうから時間はかかると思います。そのためか養生は万全を期しています。
修理中の薬師寺(2014年4月)