ゴヤのパンテオン
7月18日(土)
11日にゴヤのパンテオンを紹介しましたが、正式の名称はErmita San Antonio de la Floridaです。Metro のプリンシペ・ピオ駅から北西へ約700m。
室内は撮影禁止の為私の拙い感想を述べましたが、手元にある「芸術新潮」2008年7月号の文章と写真でもう少し詳しく紹介します。
とまれゴヤの聖堂装飾の代表作は、それから14年後に描かれたサン・アントニオ・デ・ラ・フロリーダ礼拝堂の天井画に指を屈する。<5月3日>の銃殺が行われたプリンシぺ・ピオの丘近くの小堂である。クーポラに描かれた<パドヴァ聖アントニウスの奇跡>を中心とする全14場面の連作を、画家は一気呵成に4ヶ月で仕上げており、その自在な速度感が新古典主義の清澄な建築空間にみごとなハーモニーを奏でる。なお、1919年,この礼拝堂にはボルドーで死んだ画家の遺体が移されゴヤのパンテオンとなっている。(芸術新潮)
(芸術新潮)
(芸術新潮)
同じような礼拝堂が並んで建っており、もう一つの礼拝堂の天井には何も描かれておらず、その対照が又一興である。