カテドラルを前にして思うこと

6月27日(土) 曇り後晴れ
Outeiro/A Vendra6:00~17.3km~Santiago de Compostela9:15皆さんも覚えておられると思いますが、数年前発生した列車事故の現場の上を通りました。尼崎の事故現場と似た大きなカーブ部分です。

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遂に1,000kmを無事歩き切り、無事目的地Santiago de Compostelaのカテドラルの前に立ちました。これは私の頑張りだけではなく、陰ながらエールを送りつづけて下さった皆様のお蔭と思っております。有難うございました。
しかし過去三回と同様何かをやり遂げたという感動が沸いて来ません。もっと先に本当の目的があり、ここに立ったことはその途中経過に過ぎないというのが実感です。
その目的とは....
これは他人にもよく聞かれる事なのですが、簡単にいえば自分との勝負だと思っています。正直今まで生きてきて残り少なくなってきましたが、何か自分自身の力でやり遂げたことがあっただろうか。思い当たりません。小さな事でも自分の力でやり遂げることをやってみたいと思ってやりはじめましたが、所詮周りの人の手助け無しにはどうにも為らないことに気づかされるばかりです。この挑戦をやり続なければならないのでしょうか。

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巡礼証明書

カテドラルの昼のミサに参列しました。この場である時間までに到着した人の国などが報告されますが、Sevilla Jaonと言うのが聞こえたので、多分私のことでしょう。
ミサに出ても説教は全く何を言っているのか分かりませんが、伽藍の中に響き渡る聖歌は
感動ものです。特に毎年壇上でリードしている高齢の修道女のソプラノは抜群です。
今回は残念ながら、巡礼者の体臭を消すというボタフメーロ(香炉)のブランコは見られませんでした。

カフェに長時間座り込んで

この後はバスで旅を続け大好きなスペインを少し違った目で見ることができたらと思います。できたら私の記憶の記録を書き続けたいと思います。