辛いが楽しい一日

5月23日(土) 悔しいほど見事な晴れ
Guillena7:15~17.9km~13:00Castiblanco de los Arroyos
マチを抜け荒れ地を過ぎると1時間ほどでオレンジ畑に出る。後ろを振り返るとSevillaが見える。超高層ビルとモダンなデザインの橋でそれとわかる。しかしカテドラルは確認出来ない。途中すもものような果物を収穫中の人達に出会う。何かと聞くとシークァーサー。一つ頂戴しかじると甘くはないがジューシー。


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更に進み途中で出会った人に道を確認すると、違うと答え別れ道まで案内してくれた。2~3分引き返すと確かに左方向へ矢印。山道で標識が少ないため注意散漫になっていた。目が二つではこうなりがち。過去にも何度も同じことがあったが、その度に第一村人が現れ救ってくれた。巡礼者の守護神聖ヤコブの化身と信じたい。「見苦しい時の神頼み」....遂に出ました。そう言えば宿について椅子にへたり込み、動けなくなった時、靴を脱がせ、ズボン、靴下をとり洗濯機に放り込み、素足にスプレーを噴射し、たっぷり水を飲ませてくれたあの御主人のホスピタリティ。これこそ私にとっては「干天の慈雨」であった。昨日の歩道の件は「過ぎたるは及ばざる如し」に修正。更に一つ....コースに少しでも不安があると見当たり次第に尋ねる。方向を指差し Camino / Si /Gracias。「聞くは一時の恥聞かぬは迷子の始まり」
歩くこと以外することがないので、こうした馬鹿げたことで気を紛らわす。
丘の上にかつての住人のイスラムが建てたと思われる住宅の廃墟。城塞兼備が時代を物語る。


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道の前方をうさぎ、小鳥、とかげが横切る。
ゆっくりでよいから歩き続けるをモットーにしているが、昨日、今日と後半は長い休みを取りがち。今日も木陰の冷たい心地好い風の誘惑に負けて1時間余り過ごす。別に急がない旅である。
体がなれていない為、短距離であるがしんどい二日間であった。しかし前三回の様な腰の痛みが出ないのが救いである。
Albergueの屋上で涼みながら書いている。マチ全体がfreeWiFi。これは凄い。
そして宿泊料は思し召しで.....
遠くから鐘の音  少し寒くなってきた。

追伸


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この夕景をお届けしたくて