国家とは

カタルーニャ地方の独立問題でスペインが揺れている。一部では裕福なカタルーニャから多額な税金を吸い上げる一方、国家からの分配が不当に少ないという経済的な問題に住民の不満が高まっていると言われている。しかし私は個人的には言語・文化の問題だ主と…

引用の断片

最近申し訳なくも他人の文章の引用に堕している。今回も池澤夏樹さんの「叡智の断片」(集英社インターナショナル 2007/12/19)から。まずは自戒の念から 引用というのは自分の意見を飾るために叡智の断片を借りることだから、意見を言わない国では使い道がな…

一期一会を楽しむ

NHKのブラタモリが異例の3週にわたって高野山を取り上げた。私も昨年末九度山から町石道を経て高野山に入り熊野古道「小辺路」へと抜けた。番組の中身は結構濃く再度の訪れの誘惑に駆られた。 東京新聞夕刊で俳人の黛まどかさんの四国遍路体験が「同行二人」…

回り道

以前ラウンド・アバウトについて書いたことがあるが、最近その仕組みをわかりやすく書いた文章に出会った。少し長くなるが紹介しよう。 イギリスでラウンド・アバウト、フランスではロン・ポアンと呼ぶ。 具体的に言えば、交差点が環状道路になっている。車…

伊勢へ七度(たび)熊野へ三度(ど)

信心深い事の例えだそうだ。私は四度と五度訪れており信心深さに今一歩と言うところか。内田樹×釈徹宗著の「聖地巡礼 Rising」を読んでいて、気になったコメントがあった。ご両者が数人の仲間と熊野古道を巡礼しながら対話をしており、その中の熊野那智大社…

旅に出る訳

最近毎年国内外でロングトレイルに出かけている。それも年甲斐もなく一人歩き旅。何故かと問われてもうまく説明できない。しかし、旅に関する本を闇雲に読んでいる内に「これだ!」と言う書き物に出会った。少し長くなるが安易との誹りを免れないが転用させ…

南蛮道路交通事情

最近、自動車事故の頻発が気になる。 サンチャゴ巡礼でも歩車未分離の幹線道路では事故と隣り合わせで歩くことになる。すぐ脇を自動車が猛スピードで走り抜ける。警官OBのフランス人と同行時には、道路の右側や車道寄りを歩いて何度も厳しく注意を受けた。ス…

旅の安心・安全

最近バルセロナで起きた出来事には少なからず 他人事ならぬものを感じた。 一昨年「銀の道」歩いた後今回がスペイン最後の旅との思いがあり、二週間かけて鉄道とバスで各地を訪れたが、バルセロナでは4泊しガウディの作品巡りをした。その時の宿が事件発生場…

スペイン料理と言えばパエリャ

日本人にとってスペイン料理と言えばパエリャであろう。ところが益野 碧さんの「スペイン・ライフ」においては、オリーブのタイトルの中で300字にも満たない記述である。ところが、"トルティリャ"はタイトル付きで1,000字弱。これでいいのだろうか。いや、こ…

トルティリャ・エスパニョール

先週紹介した本「スペイン・ライフ」にトルティリャがおふくろの味として取り上げられている。 トルティリャとは、オムレツのことだ。いや、そう簡単に言ってしまってはいけない。この国のトルティリャには、百以上の種類がある。トマトや茄子、カラバシン(…

世界で一番すてきな国

先日図書館で「スペイン・ライフ」(益野碧 文芸社)と題した本を目にし、そのタイトルに惹かれ早速借り出した。著者は大学在職中にスペインに留学し、退職後にスペインに居住して文化を研究し、その経験・知識を一冊のエッセイ集に纏めたと語っている。100ペ…

記憶は蘇る

ロマネスクの時代にスペインという国家は存在しない。十一,十二世紀のイベリア半島は、キリスト教世界とイスラム世界に引き裂かれていた。 中略 スペインという統一国家の誕生する以前のイベリア半島の複雑な歴史。その錯綜こそが半島に残る多彩な中世キリス…

山のくまさん

先日NHKの"人名探究バラエティ 日本人のおなまえっ"の動物に因んだ名前をテーマにした番組をチラ見していて、あるコメンテーターが熊の付く名前の由来について話しているのを耳にした。<元々は地名の熊野の由来の一つにあるように辺境を意味する「隈」からき…

immobile

「世界報道写真展」を開催中の東京都写真美術館を訪れた。近年の世情を反映して中東の内乱やテロを題材としたものが多く、中には目を背けたくなるようなシーンも見受けられたがこれが現実である。 同時開催のインドの女性写真家ダヤニータ・シンさんの「イン…

いつも旅のなか

人それぞれであり旅のスタイルも色々である。従って私は他の人が何故旅に出かけ、どんな旅をし、何を見て何を感じているかに大いに興味があり、ドキュメントやエッセイ等旅関連の多くの本が本棚に並んでいる。 今手元には直木賞作家の角田光代さんの「いつも…

スペインの赤

「私はダリの娘」 政治不信のニュースのオンパレードの中で親父ギャグにもってこいのニュースがピカリと光を放っている。 ホンモノのダリの世界を実感すべくバルセロナ滞在中の半日を割いてフィゲレスに出かけた。約2時間の電車旅の後、駅から旧市街地を抜け…

旅は道連れ

フェイスブックが何者かと試しに登録したところ、友達探しになんとスペインやポルトガルで何日間か共に巡礼路を歩いたイタリア人が二人顔を出した。プロフィールには何も触れていないのにどうして私に結びつけたのか不思議である。 巡礼路を歩いていると歩行…

歴史を歩く

最近「チバニアン申請」がニュースになっており、十分に理解できていないが地球の歴史の空白部分を埋める画期的なことらしい。ネアンデルタール人や北京原人が生きていた数十万年前のことであり、人間の歴史と言うより地球の歴史に属するものと思うが、これ…

旅人よどの街で死ぬか

私はここ数年旅を続けている。それも主として国内外を長期にわたり一人で歩き回るものでもので、所謂ロングトレイルである。何を老境に達した今になってあえて辛い旅を始めたのか。いつか自分なりに整理してみようと思っていたところ、最近作家の伊集院静氏…

一本の道

テレビでは連日真夏日の話題が続いている。先週はその真夏日の"一本の道"「塩の道」を歩いていた。身体が萎えていたせいもあり、スペインでの熱い日差しのもとでの巡礼行以上の辛さを感じた。 先日一ヶ月ぶりにBSプレミアムで "一本の道"を視た。一本は翌日…

安曇野点景-2

安曇野市穂高~松本市 18km 晴れ 昨日の宿「ごほーでん」はビジネス民宿と歌っているが、建物は三階建てのでっかい木造の民家風を20年前に建てたものだそうだ。リゾートホテルと言っても通りそう。しかし宿泊客は殆ど建設現場の職人。どうもしっくり来ない。…

安曇野点景

信濃大町~安曇野市穂高 22km 晴れ 大町市は大きな街のためかローカル色のある宿が見つからずありきたりの駅前旅館。宿の人や他の泊まり客とのコミュニケーションもなく早めに寝込む 。 相変わらずの晴れであるが、地形の関係で道路が日陰となり、おまけの背…

やっとペース回復か

白馬~信濃大町 25km 晴れ まずは昨夜の宿の紹介。オーナーは神奈川県のかたで30代で起業しほぼ30年。私の個人的実感として素泊まりの一人旅は歓迎されないようであるが、この宿は一人旅特に安全を気にする女性のそれ大歓迎を謳い文句にしている。建物はペン…

農家ゲストハウス

小谷村瑞穂集落~白馬 11km 晴れ 昨日の宿「梢の雪」は滋賀県から来た30前後の若者と建物のオーナーが共同で経営している。 到着して休んでいると夕食の食材の野草採集の誘いがかかり、宿周辺の草むらへ出かける。その後皆で夕食の仕込みを済まし、温泉に出…

やってしまいました!

塩の道温泉~小谷村中土瑞穂集落 18km? 晴れ 今日も雨飾山を眼前に見据えながら歩を進める。手元に資料がないので、深田久弥が何と表現しているかわからないが、私には毅然とした態度で単座している女性に見える。とにかくその姿が気になる。 今日は標高860m…

SALT TRAIL

塩の道起点~塩の道温泉 15km 晴れ 夜行バスで早朝6時前に直江津駅に到着。熟睡。電車で「塩の道」の出発地糸魚川に向かう。日本海は鈍く光っている。起点の標識は呆気ないほどシンプルである。 昨年暮れの大火の復旧は今だしの観が深い。 しかし新しい?雁…

塩の道トレイル

昨年熊野古道を歩いた時、途中の宿で高齢のご夫婦と同宿した。日本全国を車で出かけ、途中の駅近傍の駐車場に車を置き数日間歩き、元の駐車場に電車で引き返しながら旅を続けているとのこと。夕食の時「今迄で一番良かったところは」と尋ねたところ「塩の道…

ノラやクルや

Inquiring about a Missing Cat Have you not seen a stray cat? Are you not keeping a lost cat? It is a tom-cat,one and half year old, was around 8 to 9 pounds. 中略 If "Nora " returns home safely, 3,000 Yen will be offered to the person who …

いることの幸せ

何かをすることによって幸福感を得ようとする。しかし、幸福感が得られるのは、それだけではないと思うのです。何かをするのではなく、いるだけで幸せを感じられる場合もあるでしょう。「することの幸せ」でなく、「いることの幸せ」です。 「コブのない駱駝…

roho/赤

陽気につられ最近外出の機会が増え、異なった形で美術品に出会う機会を持った。 一つは、東京都美術館の「バベルの塔」展。ブリューゲルの"バベルの塔"を目玉作品とした展示会であったが、意外にも大きさは約60×75cmと小さい作品であった。しかしその中に緻…