フランスの最も美しい村ーVezelay2

南の扉口を入ると薄暗いナルテックス(玄関の間)。前方にイスラムを思わせる濃淡二色の石組みアーチの身廊が延びる。 振り返ると中央扉口の裏にタンパンが浮かび上がる。これこそがロマネスク彫刻の白眉とされるタンパンらしい。 近づいて見上げるとまさに「 …

フランスの最も美しい村ーVezelay

Vezelayヴェズレーについては昨年の6月11日に現地からブログをアップした。しかし、今回改めて訪問記録を残しておく。何故ならば、単なる美しい村であるに留まらず、フランスのロマネスクを語る上で避けて通れぬのみならず、フランスの四本の主要巡礼路のひ…

フランスの最も美しい村ーSt.Jean Pied de Port

6月8日のラストウオークについて昨年の9月1日にアップしたが、目的地のSt.Jean Pied de Portサン・ジャン・ピエ・ド・ポーも美しい村であった。サンチャゴ巡礼の銀座通り"フランス人の道"のスタート地点であるが、フランスの主要巡礼路四本のうち三本のゴー…

フランスの最も美しい村ーNavarrenx

ゴール真近、29日目の6月6日(水)。3日連続の30kmオーバーのウオークで宿泊地であるNavarrenxナヴァランクスに到着した時は既に6時半を過ぎていた。だが、迎えてくれた並木が疲れを忘れさせた。 現在の要塞都市は16Cにできあがったが、その端緒は1Cまで遡ると…

フランスの最も美しい村ーMontreal du Gers

6月1日。途中、美しい村Montreal モンレアルを通過する。モンレアルはカナダに渡ってモントリオールとなったらしい。吉村氏は「この地方最古の"バスティード"、近くにはローマの遺跡も残る」と素っ気なく紹介している。バスティードとは13〜14Cに造られた新…

天空のロマン

今回は星の話 正月は2日午前4時半、何時ものように早朝のウオーキングに出かける。玄関を出て東の空を見上げると鎌のようなシャープな三日月と薄黄色のキラリと光る一つの星が目に入った。空を眺める事はよくあるが、なんとなくといった感じで、特段の感慨も…

平成最後の年明け

明けましておめでとう御座います 無事、平成最後の年明けを迎えることができました。恒例の歩き初めから今帰ってきました。 毎朝のウオーキングコースの折り返し点の公園の初日の出です。初日の出に限らず、日の出を眺めていると、体内に活力が漲ってくるの…

フランスの最も美しい村ーLarressingle

23日目の5月31日、猫の村La Romieuを出発。途中Condomコンドンと言う比較的大きな街に出会う。出迎えたのは四人の騎士でその中の一人はダルタニャン。そうです、アレクサンドル・デュマ創作の"三銃士"の主人公です。ダルタニャンという実在の人物がいてその…

フランスで最も美しい村ーAuvillar

ガロンヌ運河の遡行を楽しんで暫く進むと小さな集落Espalaisに出会う。トリコロールの国旗と背後のサン・ピエール教会が今フランスにいるという事を実感させる。 雨で色づいたガロンヌ川を横切ると今日の宿泊地フランスで最も美しい村のAuvillarオーヴィラー…

フランスで美しい 村ーLauzerte

19日目、5月26日の宿泊地は標高200m弱の山上の要塞都市Lauzerteロゼルト。12Cに開かれた村で人口は約1,500人。吉村氏によると「活況を呈した巡礼街道沿いの村はフォアグラや果物の名産地」とある。 坂道をの登りきりまずは中心部の広場に入る。 広場を眺め回…

日本橋は燃えているか

今、パリは燃料費増税反対のデモで燃えている。数ヶ月前、フランスを訪れた時空港建設反対で、SNCF(フランス国鉄),Air Franceのストに出くわしあたふたしたのを思い出す。3ヶ月に渡る計画的かつ散発的ストにも拘らず市民の冷静な対応には感心させられた。生…

光を捉える

東京都写真美術館の写真展「建築×写真 ここのみにある光」に出かけた。旅の中で私は多くの建築物を写真に収めてきたが、著名写真家はどのように捉えてきたかを見てみたかった。 展示物自身は流石に目を瞠るものであったが、正直なところ写真というより建築物…

神楽坂再訪

新宿区の妙正寺川、神田川沿いには、綺麗な水を求めて江戸時代から染めの職人の工房が集まり、現在も江戸小紋等の伝統を継承し、地域産業「染めの王国・新宿」として息づいている。 新宿区染色協議会は毎年「紺屋めぐり」と銘打ち、工房の見学、体験、展示の…

フランスで最も美しい村ーSaint-Cirq-Lapopie

「ル・ピュイの道」のFigeacとCahorsの間にはメインルートの他にCele川の畔を歩くオルターナティブルートがある。時には水辺を歩きたいとの思いと共に「フランスの最も美しい村」で人気の高いサン・シル・ラポピーを覗いてみたいと言う野次馬根性で後者の道…

フランスで最も美しい村ーConques-2

吉村氏はコンクを「渓谷をゆく巡礼者たちの休憩地、人々の信仰を集めた重厚な教会」と紹介しているが、村を出る時ロット渓谷を横切る以外この辺りでは渓谷とは縁がなかった。そして、サント・フォア修道院も重厚というよりもひっそりと佇んでいたという印象…

フランスで最も美しい村ーConques-1

巡礼10日目の5月18日「美しい村」コンクに向かう。 3日連続の「美しい村」である。最近は日本からのツアーに組み込まれ嫌な予感がする。 谷間にひっそりと佇む村の為、自動車道を外れ急で足元の悪い山道を300m近く一気に下る。一寸不安になった頃村役場Mairi…

フランスの最も美しい村ーEstaing

巡礼路で手に入れた地図を見ていて前回紹介したサン・コーム・ドルトの地図を見つけた。要塞都市として紹介したがその様子がよく分かる。12Cに荘園主の邸宅(4)が建てられ、その後周辺との紛争があったのであろう15〜16Cにサン・ダミアン教会(3/前回のサン・…

フランスで最も美しい村ーSaint-Come-d'Olt

ル・ピュイの道を歩き始めて7日目の5月15日。前日は世界遺産に指定され花の咲き乱れた"Aubracの荒野越え"が季節外れの雪で辛い雪中行軍となってしまったが、高度が1,300mから一気に300m台に降ったせいもあり小雨の中の歩行となった。昼前、頂部が捻れた教会…

フランスの最も美しい村- 1

世の中に氾濫している可愛いとか美しい、更には最〇、最〇級といった修飾語に素直になれない 。とは言いながら先週はうっかり最〇〇について語ってしまった。 ところで、巡礼にあたっての事前の調べでフランスには「フランスの最も美しい村」なるものがある…

姑のクッション

TVでフランスの旅番組をチラ見していた時道端の黄色い花が映し出された。俗称「姑のクッション」との事。名前が気になったのでインターネットで調べたが見つからない。"ル・ピュイの道"でも色々な黄色い花に出会っていたので撮影した写真を探したが見当たら…

少年は走る

坂の上から少年が駆け下りて来る。 6月7日,巡礼のスタート地Le Puy en-Velayを後にして31日目、残り2日でゴールのSaint-Jean-Pied-de-Portに到着する。Aroue/Arueの宿に滞在している。バスク地方に入ったのだろう地名はフランス語とバスク後の併記である。…

FOUJITA

東京都美術館に出かけた。没後50年藤田嗣治展と銘打っての彼の画業の全貌を展覧する大回顧展である。流石に見応えのあるものであった。 6月10日,サンティアゴ巡礼を終えた翌日ParisからReimsに足を伸ばした。お目当は三大聖堂の一つのランス大聖堂である。因…

Le Puy-en-Velay

2012年初春、私は四国八十八ケ所の巡礼路を歩いていた。それまでの三年間左膝の故障でリハビリの日々を過ごしていた。7割方の回復を果たしその実感を得る為、兼ねてから我がウオーキングの最終目標としていた八十八ケ所に挑戦した。行けるところまで行ければ…

歩くことは捨てること

サンチャゴ巡礼の話をすると「(辛い目をして)何故歩くの」と動機を聞かれる。私は一瞬戸惑いながら「歩くことが好きだから」と答える。 巡礼とは神の恵みを得る為に聖地へ旅することであり、キリスト教徒にとっては義務ではなく、熟慮に基づく自発的行為であ…

ラストウオーク

6月9日,OstabatからSaint-Jean-Pied-de-Portまでの22km弱のラストウオークである。到着後はそのままTGVでパリに入る。13時10分の電車を逃すと次の便ではパリ到着が23時を過ぎる。歩行に要する時間はガイドブックによると6時間40分であり、安全を見て6時前に…

逆歩おじさん

5月28日、Moissacに向けて歩いていると前方から怪しげなおじさんが歩いてくる。ここ数日毎日の様に出会い声を掛け合う関係になっている。しかし、ある時は1人で逆方向から現れ、ある時は女性と共に私の前後を同じ方向に歩いている。 不思議に思い、ある時そ…

カテドラル そして

これ、何かわかりますか ところで、フランスの巡礼では多くの"教会"に出会ったが、キリスト教の信者でない私にも所謂"教会"には大聖堂から礼拝堂まである事が実感できた。そこで、改めてカテドラル/大聖堂とは何者かを確認した。 カトリックでは行政的区分を…

猫はmiauミューと鳴く

日本には猫に因んだ観光資源?が数多く見受けられる。ネコの島(石巻田代島),ネコのまち(尾道/谷中),ネコ神社(浅草今戸神社)そしてネコカフェ。フランス巡礼路にもネコにまつわる村があった。 5月30日、23番目の宿はLa Romieuラ・ロミュー。1062年にローマ巡…

ヴァラントレ橋の悪魔

5月25日,巡礼路17番目の宿泊地は赤ワイン「vin noir」で知られたCahorsカオール。フランス最大のドームを持つ世界遺産サン・テティエンヌ大聖堂がある。 しかし、へそ曲がりの私の興味を引いたのは外壁軒先?の人面群であった。恰も百羅漢像のごとく様々な表…

予期せぬ出来事-5

テレビは連日暑い暑いの連呼。 巡礼路では木陰の無い炎天下を歩く為気温(体感温度)や降雨が気になる。その為今回を含め気温が余り高くなく、降雨量の比較的少ないバカンスに入る前の5〜6月を選んで歩いてきた。それでもスペインでは北部以外では降雨は稀有で…