Le Japonの宿 L'Alchemiste

国内の書店で入手可能なサンチャゴ巡礼のガイドブックは "フランス人の道"の「聖地サンチャゴ巡礼」(ダイヤモンド社)のみである。そこで、巡礼に出かけるにあたってはアマゾンで探すこととなる。従って運良く見つかっても英語版、ドイツ語版、フランス語版で…

時速5kmの旅

NHKのBS3で運河の旅に出会った。フランス人夫婦がリタイアを機にパリからオランダのロッテルダムまで1ヶ月800kmの運河クルーズに出かける。ミッシェルは16歳で造船所の見習いとなり46年間船を造り続けた。退職5年前から休みの日を利用し、それまでに蓄えた2,…

色 いろいろ

毎朝ラジオを聴きながら歩く。前日のTBSラジオのニューストーク番組"荒川強啓のデイキャチ"をラジオクラウドで聴きながら。ところが3月末で突然の番組終了。人気番組であっただけに何かを感じさせる。止む無く"荻上チキSession22"と二人同行。この番組もいつ…

Boulangerieの宿 Boulangerie Brousse

巡礼29日目の宿は人口1,800人弱の小高い丘の上の村Arthez de-Bearnである。ガイドブックの宿のリストで"Boulangerie"のワードを見かけ、もしやパン屋の宿ではと即インターネットで予約した。8ベッドと極めて小規模 で、相部屋ではあるが宿泊13€/朝食5€/夕食1…

旅の楽しみ

先々週、ギャラリー「間」に向かうところで終わったが、目的は開催中の「夢のジオグラフィー」である。スペインはバルセロナの北方の片田舎の古民家で三人の建築家が設立した建築スタジオRCRの活動を紹介する展示イベントである。迂闊にもRCRを今回初めて知…

五月の雪

先週、箱根で季節外れの雪のニュースが報じられた。ここ数年の天候不順を思えば別段疑問の余地はない。 昨年フランスで季節外れの雪に襲われた。巡礼行4日目の5月12日、途中同行した二人連れのフランス人女性が突然明日は雪だと言う。私の語学力では詳しく確…

街中での出会いー癒しの場

前回に続きFUJIFILM SQUAREからTOTO ギャラリー「間」向かう。TOTOが企業文化活動の場"建築とデザインの専門ギャラリー"として一般に公開している。その途上、都心には珍しくゆったりとした敷地に小振りな白い建物を見かけた。 「EQ House」のサインがある。…

桜開花

連日、早朝のお花見を愉しんでいる。石神井川沿いのウオーキングコースはメジャーではないが立派な?桜並木である。日の出前の往路は夜桜。そして、日の出後の復路では薄青色の空にサクラ色の花々が浮かび上がる。歩を進めながら独り占めのお花見を満喫する…

続 変わらない美・変わりゆく美

東京国立博物館平成館の企画展は質の高い展示で多くの人を集めているが、「日本の考古」 と題した常設展はあまり知られていない。今回はそちらに足を向けた。最近縄文土器が美の対象として関心を集めているが、考古と言えばどうしても歴史の対象となる。然し…

変わらない美・変わりゆく美

gggに出掛けた。DNP(大日本印刷) が創業の地である銀座に設立したグラフィック専門のギャラリーのギンザ・グラフィック・ギャラリーである。NHKの日曜美術館のアートシーンがここで国や都市の地図をモチーフにしたシルクスクリーン作品の展示会の紹介してい…

Armagnacの宿

「ル・ピュイの道」の巡礼行は32日であったが、前後の寄り道を加えて39泊41日の旅であった。巡礼中の宿は主としてGiteと言われるフランス版のお遍路宿であり、ベッド数は大半が10〜20と小規模で、男女共同のドミトリータイプである。食事を提供する家族経営…

旅での出会い 建築

先日建築家の磯崎新氏がプリッカー賞を受賞したというニュースに接した。建築のノーベル賞と言われ、建築に関心のあるものにとっては喜ばしい出来事である。ハイアットホテルのオーナーが設立したハイアット財団が1979年から毎年一人の建築家に授与している…

フランスの最も美しい村ーVezelay4

帰りのバスまで十分の時間があり、大聖堂への参道を再び目的もなくぶらりぶらりと登って行く。到着時には大聖堂を目指していた為、無意識に眺めていたものが見えてくる。両側の建物は古いものに手を加えたもので違和感を抱かせる新しいものは見当たらない。…

フランスの最も美しい村ーVezelay3

外に出て聖堂の側面を見上げると軒の部分にも彫刻が並んでいる。 よく見ると人や動物の顔の様に見えるがどれも異様な容貌である。遥か彼方のシルクロードのあたりに住む想像上の怪物で、一種の魔除けらしくユーモアに溢れた表情は、柱頭彫刻同様飽かず楽しま…

フランスの最も美しい村ーVezelay2

南の扉口を入ると薄暗いナルテックス(玄関の間)。前方にイスラムを思わせる濃淡二色の石組みアーチの身廊が延びる。 振り返ると中央扉口の裏にタンパンが浮かび上がる。これこそがロマネスク彫刻の白眉とされるタンパンらしい。 近づいて見上げるとまさに「 …

フランスの最も美しい村ーVezelay

Vezelayヴェズレーについては昨年の6月11日に現地からブログをアップした。しかし、今回改めて訪問記録を残しておく。何故ならば、単なる美しい村であるに留まらず、フランスのロマネスクを語る上で避けて通れぬのみならず、フランスの四本の主要巡礼路のひ…

フランスの最も美しい村ーSt.Jean Pied de Port

6月8日のラストウオークについて昨年の9月1日にアップしたが、目的地のSt.Jean Pied de Portサン・ジャン・ピエ・ド・ポーも美しい村であった。サンチャゴ巡礼の銀座通り"フランス人の道"のスタート地点であるが、フランスの主要巡礼路四本のうち三本のゴー…

フランスの最も美しい村ーNavarrenx

ゴール真近、29日目の6月6日(水)。3日連続の30kmオーバーのウオークで宿泊地であるNavarrenxナヴァランクスに到着した時は既に6時半を過ぎていた。だが、迎えてくれた並木が疲れを忘れさせた。 現在の要塞都市は16Cにできあがったが、その端緒は1Cまで遡ると…

フランスの最も美しい村ーMontreal du Gers

6月1日。途中、美しい村Montreal モンレアルを通過する。モンレアルはカナダに渡ってモントリオールとなったらしい。吉村氏は「この地方最古の"バスティード"、近くにはローマの遺跡も残る」と素っ気なく紹介している。バスティードとは13〜14Cに造られた新…

天空のロマン

今回は星の話 正月は2日午前4時半、何時ものように早朝のウオーキングに出かける。玄関を出て東の空を見上げると鎌のようなシャープな三日月と薄黄色のキラリと光る一つの星が目に入った。空を眺める事はよくあるが、なんとなくといった感じで、特段の感慨も…

平成最後の年明け

明けましておめでとう御座います 無事、平成最後の年明けを迎えることができました。恒例の歩き初めから今帰ってきました。 毎朝のウオーキングコースの折り返し点の公園の初日の出です。初日の出に限らず、日の出を眺めていると、体内に活力が漲ってくるの…

フランスの最も美しい村ーLarressingle

23日目の5月31日、猫の村La Romieuを出発。途中Condomコンドンと言う比較的大きな街に出会う。出迎えたのは四人の騎士でその中の一人はダルタニャン。そうです、アレクサンドル・デュマ創作の"三銃士"の主人公です。ダルタニャンという実在の人物がいてその…

フランスで最も美しい村ーAuvillar

ガロンヌ運河の遡行を楽しんで暫く進むと小さな集落Espalaisに出会う。トリコロールの国旗と背後のサン・ピエール教会が今フランスにいるという事を実感させる。 雨で色づいたガロンヌ川を横切ると今日の宿泊地フランスで最も美しい村のAuvillarオーヴィラー…

フランスで美しい 村ーLauzerte

19日目、5月26日の宿泊地は標高200m弱の山上の要塞都市Lauzerteロゼルト。12Cに開かれた村で人口は約1,500人。吉村氏によると「活況を呈した巡礼街道沿いの村はフォアグラや果物の名産地」とある。 坂道をの登りきりまずは中心部の広場に入る。 広場を眺め回…

日本橋は燃えているか

今、パリは燃料費増税反対のデモで燃えている。数ヶ月前、フランスを訪れた時空港建設反対で、SNCF(フランス国鉄),Air Franceのストに出くわしあたふたしたのを思い出す。3ヶ月に渡る計画的かつ散発的ストにも拘らず市民の冷静な対応には感心させられた。生…

光を捉える

東京都写真美術館の写真展「建築×写真 ここのみにある光」に出かけた。旅の中で私は多くの建築物を写真に収めてきたが、著名写真家はどのように捉えてきたかを見てみたかった。 展示物自身は流石に目を瞠るものであったが、正直なところ写真というより建築物…

神楽坂再訪

新宿区の妙正寺川、神田川沿いには、綺麗な水を求めて江戸時代から染めの職人の工房が集まり、現在も江戸小紋等の伝統を継承し、地域産業「染めの王国・新宿」として息づいている。 新宿区染色協議会は毎年「紺屋めぐり」と銘打ち、工房の見学、体験、展示の…

フランスで最も美しい村ーSaint-Cirq-Lapopie

「ル・ピュイの道」のFigeacとCahorsの間にはメインルートの他にCele川の畔を歩くオルターナティブルートがある。時には水辺を歩きたいとの思いと共に「フランスの最も美しい村」で人気の高いサン・シル・ラポピーを覗いてみたいと言う野次馬根性で後者の道…

フランスで最も美しい村ーConques-2

吉村氏はコンクを「渓谷をゆく巡礼者たちの休憩地、人々の信仰を集めた重厚な教会」と紹介しているが、村を出る時ロット渓谷を横切る以外この辺りでは渓谷とは縁がなかった。そして、サント・フォア修道院も重厚というよりもひっそりと佇んでいたという印象…

フランスで最も美しい村ーConques-1

巡礼10日目の5月18日「美しい村」コンクに向かう。 3日連続の「美しい村」である。最近は日本からのツアーに組み込まれ嫌な予感がする。 谷間にひっそりと佇む村の為、自動車道を外れ急で足元の悪い山道を300m近く一気に下る。一寸不安になった頃村役場Mairi…